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病理部は新館3階、手術室の前にあり、患者様の目にはあまり触れない位置で仕事をしております。
しかし、常に患者様とは深くかかわりあっており、重要な役割を担っていることを感じながら、病理部スタッフ一同、日々努力しております。 |
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―月曜日、手術をしなければならない腫瘍があるという診断を受けた。その1週間前にちょっと胃の具合が悪かったんで、組織を取って病理検査をしてもらっていた。―
これは先日、王監督が病気休養の会見をしたときのコメントです。耳にしたことがある方も多いと思います。
王監督は胃もたれ、胸焼けを感じて病院に来院しました。そこで、適切な治療を受けるために様々な検査を受けられたと思います。
その一つであった「病理検査」「病理診断」はここ『病理部』で行われています。患者様の体より採取された病変の組織や細胞から顕微鏡用のガラス標本を作り、この標本を病理医が顕微鏡で観察して病気(あるいは病気でないこと)の最終診断をする所です。
そしてこの診断に基づいて治療方針や予後が決定されるので、大切な役割を担っている場といえます。
王監督の場合も、胃の組織を取り病理検査をし、病理医の診断が主治医に報告されることにより早期の手術が必要との判断がなされ、直ちに治療に入ることとなりました。 |

| 病理部には医師国家資格をもち、なおかつ日本病理学会で認定された病理医が在籍し、以下の診断業務を行っています。 |
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生検組織診断 |
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王監督は胃の内視鏡検査を受けました。その際、病変の一部をつまみとり、得られた組織を標本にしました。この検査を「生検」といいます。
「生検」にはつまみとる以外にも、皮膚のできものの一部を切り取ったり、針を刺して小さな病巣組織を採取したりする方法もあります。
病理医によるその標本の顕微鏡診断が「生検組織診断」といい、その結果は治療方針を決めるために役立ちます。 |
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手術組織診断 |
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生検組織診断後、王監督の胃は手術により無事摘出されました。
その摘出された臓器から、どのような病気がどれくらい進行しているか、手術で確実に取りきれたかなどを診断し、その後の治療方針決定のために役立つ情報を主治医に提供するのが「手術組織診断」です。 |
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手術中の迅速診断 |
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手術の前に生検ができなかった場合や、生検組織診断で確定診断に至らなかった場合、病巣の広がりがわかりにくくどこまで切り取ればよいかを知りたい場合などには手術中に検体が提出されます。
早くて15分程度で凍結標本を作り病理診断を行い、結果を直ちに執刀医に報告する「迅速診断」は、手術方針の決定に役立っています。 |
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上で述べた病理医が診断するための生検や手術組織標本、手術中の迅速凍結標本は国家資格を持つ臨床検査技師が作ります。
一つ一つ細かい作業ですが、標本の良し悪しが、病理医の診断精度にもつながるため、きれいな標本に仕上がるよう毎日こつこつ作り続けています。
また生検は検体採取日から3日、手術材料は標本が作れるように切り出されてから1週間以内に病理医の結果が出ることを目標に、出来る限り早く標本が仕上がるよう努めています。
当院では4名の臨床検査技師がこれらの作業を担当しています。 |
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子宮からこすり取った細胞、痰や尿の中の細胞、のどや乳腺のしこりに細い針を刺して吸引した細胞など、これら微量な細胞検体の中にがん細胞があるかないかを調べる検査を「細胞診」といいます。
この検査は患者様の体に負担が少ないこと、繰り返し検査が可能なことから癌検診などにも活用されています。細胞検査士という資格を持つ臨床検査技師が癌細胞を拾い出すスクリーニングを担当し、病理医のもとで診断を下し、病気の早期発見、早期診断に結びつくよう努めています。
当院には2名の細胞検査士がいます。 |
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組織や細胞は外科、内科、産婦人科などの臨床医が採取しますが、それら組織から臨床検査技師が作った標本を観察、診断するのは病理医です。
正しい診断には臨床医と病理医の連携が欠かせず、正確で質の高い医療を提供するために、幅広い分野の人々が集まって「臨床病理検討会」という勉強会を定期的に開き意見交換を行っています。 |
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