トップ > 部門紹介 > 検査部トップ > 生理検査

生理検査

心電図検査

心臓が発する微量の電気信号を、体表面に置いた電極で捉えて紙上に波形として現したものが心電図です。疾患により生じる波形の変化を読み取る事で心臓に起こっている病態を判定します。

ホルター心電図

通常の標準12誘導心電図の記録時間は、せいぜい数十秒ほどで、その時点での変化しか記録できません。そのため症状が出たときの患者様の心電図を記録するためには、携帯可能な機器にメモリーカードを入れて、24時間心電図を記録します。
このホルター心電図は、動悸の原因や、失神、めまいの訴え、息切れ、胸痛、徐脈、治療効果の判定、さらにペースメーカーを植え込んでいる患者様の評価などを行う検査です。

24時間自由行動下血圧測定(ABPM)

血圧測定は、健康診断のように医療機関で行う場合でも、家庭で行う場合でも、測っているそのときの状態しか知ることができません。そのため、たとえそのときは正常でも、測っていない時間帯で血圧が高くなっている「仮面高血圧」を見逃してしまう可能性があります。仮面高血圧には早朝高血圧、夜間高血圧、ストレス高血圧があります。
この仮面高血圧を発見するために、まる1日つまり24時間血圧を連続的に測定します。検査の方法はまず片腕にカフを巻き、測定した血圧を記録する装置を身につけてもらいます。昼間は15分間隔、夜間は15~30分間隔で絶えず血圧測定を続けます。血圧測定中は行動の記録も患者さんにお願いしています。
(取り付け時間:10分、記録時間:1日)

心エコー検査

心エコー検査は超音波という人の耳には聞こえない音波を利用して心臓の動き(狭心症や心筋梗塞の有無)が悪くなっていないか、弁膜疾患がないか、先天性心疾患がないかなどを診る検査です。
超音波検査は非侵襲性の検査で痛みを伴いません。
(検査所要時間:30分程度)

頚動脈エコー

超音波を用いて、頚動脈の血管や血液の流れを調べる検査で、頚動脈エコーと呼ばれています。
検査の目的については、頚動脈エコーをすることで、頚動脈の動脈硬化性病変を調べ、その評価から、脳血管障害の発症予測や予防、そして治療に役立たせます。また、冠動脈疾患など動脈硬化が及ぼす疾患との関連もあると言われているため、重要な検査です。
(検査所要時間:30~40分程度)

下肢血管エコー検査

体の血管は2種類あります。心臓から出て行く血管(動脈)と、心臓に戻ってくる血管(静脈)です。当院では両方の血管の検査を行っています。

<下肢動脈エコー検査>
足の血管の動脈硬化を調べる検査です。動脈硬化により足の血管が狭くなったり、詰まってしまうことがあります。この程度や範囲をエコー検査で確認します。
(検査所要時間:約30分)

<下肢静脈エコー検査>
静脈は静脈でも、筋肉の中や間にある深部静脈の検査を行っています。この深部静脈になんらかの原因で血の塊(血栓)ができてしまうことがあります。血栓ができると血液の流れが悪くなり、血液がたまって足が腫れてしまいます。もしくは血栓が血管から剥がれて血流にのり、肺の動脈に詰まると胸の痛みや息苦しさが出たりします。この検査ではエコーで血管の内部を観察します。
(検査所要時間:約20分)

シャントエコー

シャントは透析患者さんにはなくてはならない、大切なものです。エコーを使って、シャントトラブル(狭窄、脱血不良、感染など)を早期に判断し、シャント不全を予防します。

肺・呼吸機能検査

肺機能の検査は口でできるだけいっぱいに大きく息を吸い込んだり、吐き出したりすることで肺の大きさや肺の動きを調べる検査です。
当院では、通常肺活量(VC)と努力性肺活量(FVC)の2つを測定します。
その他にも特殊検査として、機能的残気量(FRC)や肺拡散能力(DLco)といった検査もおこなっています。

脳波検査

主に大脳の活動状態を頭の上から記録するものです。脳の状態とは、いわゆる頭の良し悪しとはあまり関係なく、通常の生活をしていく上での機能的な働き具合を示します。脳細胞が活動している時、その状態に応じた脳波が記録され、脳の働きに問題があると脳波が変化したり乱れたりします。
この脳波を記録するために、頭の上に電極をたくさんつけます。この電極は頭から出てくる脳波を記録するためのもので、電気が流れたりすることはありませんので安心して検査にのぞんでください。
(検査所要時間:40分程度)

神経伝導検査

手足に力が入らない場合や、手足のしびれがある場合に、その原因を明らかにするための検査です。
検査方法は、手足の運動神経・感覚神経の刺激が、神経の中を伝わる速度を測定します。神経の走行しているすぐ上の皮膚から電気で刺激すると、その神経に支配されている筋肉が刺激されて電気活動が生じるので、それを記録して調べます。
神経を刺激するため痛みや不快感を若干伴いますが、刺激しても人体への影響はないため安心して検査にのぞんでください。
(検査所要時間:40分程度)

睡眠時無呼吸検査(終夜脳派)

各睡眠段階における無呼吸の回数や時間、無呼吸のパターン(閉塞型、中枢型、混合型)の分類、睡眠障害の程度、酸素飽和度の変化などを詳しく分析する検査です。さらに、経鼻持続的気道内陽圧呼吸(nasal-CPAP)治療の効果判定にも利用されます。
検査方法として、睡眠の深さを調べるために、脳波、目の動き、顎の筋電図、心電図を記録します。また、呼吸状態を調べるために、お腹や胸の動きを検出するベルトを巻き、口と鼻の空気の流れを調べるセンサーをセットします。さらに、血液中の酸素濃度を調べるセンサーを指先につけます。その他、呼吸が止まる人は、よく“いびき”をかくのでいびき用のマイクや、寝ている間の体動を調べるセンサーも付けます。

トレッドミル運動負荷

電動式で動くベルトコンベアーの上で歩行やジョギングを行い、その間にどんな症状が起こるか、あるいは心電図や血圧にどんな変化が起こるかを見る検査です。この方法は、ベルトのスピードと傾斜を変えることによって小さな負荷量からもっと大きな負荷量まで定量的に増加させることができるため、運動負荷レベルの再現性や客観性にはとてもすぐれた検査法の1つです。なお、検査は専門医師が行います。
検査目的は、心臓病(主に虚血性心疾患)の診断とその重症度の判定のために行われますが、その他にも色々の目的で行われます。あくまでも、トレッドミル上で歩行運動が可能な患者様が検査の対象となります。
(検査所要時間:20~30分程度)

指先容積脈波

光(赤外線)を利用して、指先の血管(動脈)の状態や血液の流れ具合などを調べます。
指先容積脈波は、心臓の収縮による圧変化によって生じる血管の容積変化をとらえたものです。末梢血管では微小な圧変化を測定することは難しいため、容積変化をヘモグロビン量の変動としてとらえ、指先で測定する指先容積脈波が一般的です。
(検査所要時間:測定部位により異なるが、約30分程度)

ABI (ankle branchial index) / PWV (pulse wave velocity) 検査

寝た状態で両腕、両足首に血圧の圧迫帯(カフ)を装着し、同時加圧する検査です。
ABIとは“足関節上腕血圧比”の略です。両足首と両上腕の血圧を測定することで血管の狭窄の程度がわかります。健常者の場合、足首血圧は上腕血圧よりも高いのですが、足の動脈が詰まったり、詰まり気味では血流の流れが悪くなり、足首血圧は上腕血圧よりも低くなり、ABIが低くなります。
PWVとは“脈派伝播速度”の略です。心臓から押し出された血液が、血管を通じて手や足に届くまでの時間から割り出された血流の速度のことです。血管が硬いほど、その速度は速くなり動脈硬化の程度を知ることができます。
(検査所要時間:約10分程度)

皮膚組織灌流圧(SPP)検査

前述したABI検査は検査結果の値が低かったとしても、どこの血管に異常があるかわかりません。これに対してSPP検査は、検査した場所そのものの結果が出ます。傷を治すためには栄養を運ぶ血流が必要です。SPP検査では傷周囲の血流がどの程度あるのか評価し、治療の方針を決めます。検査は仰向けで寝ていただき、必要箇所の血圧を測定して結果を出します。
(検査所要時間:1ヶ所で約8分)

血流依存性拡張反応(FMD)

FMD検査は血管内皮細胞の機能障害やその傾向を非侵襲的な検査によって把握することが可能です。この検査によって血管拡張径を調べ、血管の柔らかさを数値化することで早い段階で動脈硬化の傾向を知ることができます。検査の方法は、腕部をカフで5分間駆血し、駆血解除後の血管径の拡張を超音波で計測して血管拡張径を算出します。
(検査所要時間:1時間)

簡易循環機能検査(シェロン検査)

自律神経機能や交感神経系性の反応を見るための検査です。つまり、血管の調節機能を見る検査です。 検査方法は、簡単な心電図をとりながら、まず仰向けになった状態で血圧を1分間毎に5~6分間、続けて立った状態で1分間毎に7~8分間測定します。(検査所要時間:約20分程度)

基礎代謝測定 (BMR/basal metabolic rate)

基礎代謝(BM=basal metabolism)とは、体を横たえてまったく体を動かしていなくても、呼吸をする、心臓を動かす、体温を保つなどさまざまな生命活動のために常に使っているエネルギーでそのエネルギーを測定する検査がBMRです。
検査方法は測定機器に接続されたマウスピースを加えて口で楽な息をしてもらうだけの簡単な検査ですが、検査当日は絶飲・絶食で検査前には30分以上安静にしてもらい、検査にのぞんでいただきます。
(検査所要時間:計測のみで約10分程度)

体性感覚誘発電位 (SEP/somatosensory evoked potential)

末梢神経から脊髄を経由して大脳皮質感覚野に至るまでの知覚伝導路の機能を調べることができ、簡単に言うと、電気の刺激を神経に与えることによって、知覚の神経系に誘発される電気の信号を記録します。
刺激によって手(足)の指が勝手に動きますが、これは機械が脳の代わりに動くように命令を出しているからです。少し痛みを感じるかもしれませんが、体には全く害はありませんので、検査時は何も気にせず寝ていても結構です。
(検査所要時間:電極貼り付け・説明に約20分、検査に約10~20分程度)

視覚誘発電位 (VEP/visual evoked potential)

網膜から大脳皮質視覚野に至るまでの視覚伝導路と、その周辺組織の機能を調べるこができます。
光の点滅(フラッシュVEP)やモニター画面の図形の変化(パターンVEP)を見ていただくことによって、視覚に関与する神経系に誘発される電気の信号を記録します。
(検査所要時間:電極貼り付け・説明に約10分、検査に約10~20分程度)

針筋電図

人の体からも電気ナマズや電気ウナギのように、わずかながら電流が発生します。その電流を、腕や足の筋肉に針を刺して調べ、病気(しびれ、麻痺-力が入らない、痛みなど)の原因が、どこにあるのか(筋肉なのか、神経-首や腰なのか)を調べます。針を刺すので痛いですが専門医の医師が行いますので安心して検査にのぞんでください。
(検査所要時間:病状にもよるが、20分から1時間程度)