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輸血課

理念

理念
迅速・安全かつ適正な輸血医療の提供
基本方針
  1. 輸血情報の提供と啓蒙に努め、迅速・安全な輸血医療の提供
  2. 社会的資源である血液製剤・自己血の適正使用の推進
  3. 学術の研鑚に努め、先進的輸血医療・細胞治療の推進
  4. 高精度の輸血検査・製剤管理の実施
  5. 輸血による感染症の調査を把握し、個人情報の保護に努める

当センターでは、輸血療法委員会と協力して安全かつ効率的な輸血を推進しています。

安全な輸血を目指して

輸血による事故を無くす為に、日々、情報収集をし、安全を常に意識して、日常業務を行っています。

施設基準
    輸血管理料Ⅱ、輸血適正管理加算
    認定施設 : 輸血認定医師制度  輸血認定検査技師制度

スタッフ

医 師
: 1名
臨床検査技師
: 3名

医療過誤の防止への取組み

当院ではABO・RhD血液型検査には、自動検査機器を使用して、ヒューマンエラーによる検査過誤の防止に努めています。
また、赤血球製剤の輸血時には、患者様にはもう一度採血を行い、血液型のダブルチェックを徹底しております。
  • 製剤バーコード
    製剤バーコード
  • リストバンド
    リストバンド
  • PC端末
    PC端末
輸血現場においては、患者様と投与製剤を、コンピューターとスタッフ2名以上によりチェックを必ず行っています。
また、輸血開始直後5分間は、病棟スタッフは輸血を受けられる患者様のベットサイドに留まり、状態の変化を観察します。コンピューターにおけるシステム(リスクマネージメントシステム)は、赤血球・血小板・血漿の輸血はもちろん、アルブミン製剤などに対しても使用しています。

輸血業務

輸血検査
輸血を行う上で、必須になる検査がABO式血液型とRhD式血液型になります。
  当院での検査項目自己血風景
  • ABO式・RhD血液型
  • 赤血球不規則性抗体検査
  • その他血液型
  • 交差適合試験

    患者様の血液と輸血用血液を交差反応し、異常な反応が無いかをチェックします。
    ABO血液型違い輸血の防止・不適合輸血の防止を目的とします。
    異常がある場合(陽性)時には、輸血には用いません。

血液製剤管理
自己血風景血液製剤は、赤十字血液センターにて、問診等で少しでも有害な感染症伝播リスクのある献血者を選別し、採血された血液に対して、非常に高度で安全な検査を行い、徹底的した管理の中で、各病院の必要とされる患者様へ供給されています。
輸血用血液製剤は、赤血球系・血小板系・血漿系の3種に分類され、必要に応じて、患者様が必要としている成分を輸血し血液の効率的な使用ができます。
具体的には、輸血実施前後に基準から逸脱していないかを確認し、主治医に確認を取るようにしています。
また、当院では、アルブミン製剤も輸血部門で扱っています。
赤血球製剤
貧血や急激な出血により、短時間で赤血球の補充が必要な場合に使用されます。鉄不足の貧血などでは、鉄剤を補充して患者様自身による赤血球の回復・増加を優先します。
血小板製剤
治療や血液の病気等により、自分自身で血小板を作れない方や、手術中の大量出血により減少した血小板の補充に用いられます。
新鮮凍結血漿
手術中の大量出血により、血漿成分が不足した時、循環血漿量の確保・凝固因子の補充を目的に使用されます。また、特定の疾患でも治療に使用されます。
アルブミン製剤
循環血漿量の確保や、お腹に水が溜まった時の治療等に用います。
貯血式自己血採血
自己血風景輸血には、先述の血液製剤(献血)を使用する場合と、自分の血液を貯血して、手術時に用いる場合があります。
自己血輸血は、輸血が必要とされる手術までに時間的余裕があり、患者様自身の状態がよく、一定の基準を満たしていれば、計画的に、ご自分の血液を貯め、手術時に用います。
また、献血の血液を輸血した場合、稀に感染症やアレルギー等の副作用が発生します。
自己輸血は自分自身の血液を使用する事から、そのような副作用は無く、安全性が非常に高いとされています。
一回採血量
: 200~400cc
所要時間
: 30~60分
採血回数
: 1~3回(1週間間隔)
血液保存期間
: 21日間(最大35日間)
血液保存温度
: 2~6℃
当院における赤血球製剤の使用量
製剤の保存管理
各種製剤は、それぞれ適した保存温度と、保存状態があります。
その状態を徹底する為、製剤の温度管理については、室温・保冷庫の温度は、24時間監視・記録し、異常がある場合には、当直者・輸血部門担当者に自動的監視システムより連絡が入り、対応をします。
抹消造血肝細胞採取
採取風景
血液のがん(造血器腫瘍)は、通常、抗がん剤による治療(化学療法)が行われますが、通常の化学療法では治癒が難しい、あるいは、治癒する可能性が少ない患者様のために、造血幹細胞移植という治療法が行われます。
造血幹細胞移植には、どこからの造血幹細胞を移植するかにより、3種類に分類され、骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植があります。造血幹細胞は、非常に少ないのですが、移植では、この幹細胞が骨髄に生着し造血をまかないます。

当院では、現在主に造血器悪性疾患(悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・急性白血病等)などの患者様に末梢造血幹細胞移植併用大量化学療法を行っております。医師・看護師・技師がチームを作り、それぞれの専門性を生かし実施しています。
当センターでは末梢造血幹細胞採取・凍結保存を行っており、より安全に移植が行えるようサポートしています。

輸血による副作用

輸血後ウイルス感染症対策
残念ながら輸血後に肝炎になる事例が、極稀に発生いたします。
平成16年4月1日より適正な治療で使用された輸血による感染などの健康被害に対しての救済制度が発足されました。
当院では、輸血前感染症検査を徹底し、また、輸血前の検体を2年以上保存する事により、輸血による感染が疑われた場合に、その証明を確実に行える体制をとっております。
また、輸血後2~3ヶ月目に、輸血による感染を確認する為に、検査を実施する事を勧めております。患者様には輸血2から3か月後には「輸血後感染症検査のご案内」を郵送し検査をお願いしています。