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がん種類別取組/大腸がん

大腸がんについて

1.大腸がんとは
 はじめに大腸と大腸がんについて簡単にご説明いたしましょう。大腸は消化吸収された残りの腸内容物を小腸より受け取り、水分を吸収して大便にするところです。大腸は盲腸からからはじまり、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、そして約15cmの直腸に進み、最後に肛門括約筋のある肛門管で終わります。大腸は全長が約2mですがそこに発生するがんが大腸(結腸・直腸・肛門)がんと言われます。日本人ではS状結腸と直腸に多くがんが発生します。
 大腸癌はまず大腸の粘膜(大腸内面の表面)から発生して徐々にゆっくりと大腸の壁全体に広がります。そして更に周囲のリンパ節や、肝臓・肺あるいは腹膜(腹部の内臓を収める空間)へと広がります。つまり転移します。ここで大事なことは大腸がんは転移あるいは再発しても化学療法(抗がん剤治療)放射線治療あるいは手術療法にて治る可能性があることです。例えば肝臓に転移してもあるいは再発しても手術療法と化学療法にて治る可能性があることです。
 検診の効果が認められている検査のひとつには便潜血検査があります。症状が出る前に早期発見が可能であり、早期に発見できれば完全に治る可能性が高くなります。
2.大腸がんの最近の動向
 死亡と罹患:大腸がんで亡くなった方は平成20年の集計で男性が約24,000人、女性が20,000人で、死亡者数では男性は胃と肺につづく第3位、女性では第1位でした。また大腸癌になった方(罹患数)は平成16年の集計で、男性が約60,000人、女性が約40,000人で、男性は胃に続く第2位、女性は乳がんに続く第2位でした。
 経 年 変 化:年齢調査罹患率は近年減少傾向にあるものの、罹患数自体は増加しています。
3.大腸癌のリスク要因
 大腸がんでは、直系の親族に同じ病気の人がいるというとそのリスクは高くなります。特に、家族性大腸腺腫症と遺伝性非ポリポーシス性大腸がん家系はそのリスク要因です。生活習慣からそのリスク要因の検討結果では過体重と肥満で結腸がんリスクが高くなることが確実とされています。また、飲酒や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)は、おそらく確実なリスクとされています。喫煙に関しては、日本人では大腸がんリスクを上昇させる可能性があると特に直腸癌では言われています。
4.大腸がんの予防
 大腸がんの予防として確実視されているのが運動です。とくに男性の結腸癌で明らかです。また野菜や果物の摂取も大腸がんの予防の可能性があると言われています。非ステロイド消炎鎮痛剤(NSAIDs、アスピリンを含む)とホルモン補充療法が、予防要因と言われています。
5.大腸がんの症状
 大腸がんの症状は、血便、下血、便通異常(下痢あるいは便秘あるいはその交代)、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、原因不明の体重減少などがあります。血便(血が混じった便)は時に痔と間違われやすいので必ず医療機関を受診してください。がんが進行すると更に腸閉塞(嘔吐、腹痛、排便排ガスの欠如)が現れることがあります。
6.大腸がんの診断

 診断の基本は大腸内視鏡です。生検によってがんの確認を行うと共に、血液検査では腫瘍マーカーが行われます。更に転移等を診断するためPET検査をはじめ、CT、MRI、腹部超音波検査が成されます。注腸透視は大腸にバリウムなどの造影剤を用いて行うレントゲン検査ですが、最近はCTの立体画像で代用されることもあります。
7.大腸がんの治療

 診断の基本は大腸内視鏡です。生検によってがんの確認を行うと共に、血液検査では腫瘍マーカーが行われます。更に転移等を診断するためPET検査をはじめ、CT、MRI、腹部超音波検査が成されます。注腸透視は大腸にバリウムなどの造影剤を用いて行うレントゲン検査ですが、最近はCTの立体画像で代用されることもあります。