トップ > 脳卒中センター

脳神経センター

急性期の脳卒中患者さんに対し、機能障害を最小限にするために、専門チームが高度な医療を提供します。
 脳卒中についてはこちらから
連携医療機関および救急隊からの脳神経疾患の搬送要請は、24時間専用の院内PHS(脳卒中ホットライン)で脳卒中医が直接対応します。
 2006年6月1日に福井県初の脳卒中急性期治療を行うSCU6床を設置し(現在は9床に増床しています)、脳神経センターとして脳卒中の超急性期治療からリハビリテーション、予防的手術などあらゆる病態に対応できる体制をつくりました。今後は日本でも欧米の基準をもとに各県に脳卒中医療の核となる包括的脳卒中センターが整備、指定されていくことが見込まれていますが、当院の脳神経センターはその要件を概ね満たしています(Albers et al. Stroke 2005)。

SCU(脳卒中ケアユニット)とは

脳卒中診療に関する専門知識を有する医師、放射線技師、看護スタッフ、リハビリテーションスタッフ、医療ソーシャルワーカーなど多職種からなるチームが、超急性期から専門病棟で総合的な診療にあたるものです。最新の脳卒中ガイドラインにおいても、SCUで治療開始することで自宅退院率の増加、日常生活能力や生活の質の改善を図ることができるとされています。

包括的脳卒中センターとは

 24時間rt-PA静注療法を行えるだけでなく、脳卒中内科、外科の専門家が常駐しており、神経放射線検査や集中治療室に常に受け入れ可能な状態で、脳血管外科治療や急性期脳血管再開通療法が常に行え、クモ膜下出血治療を一定数以上行っており、脳動静脈奇形など高度な外科治療にも対応でき、脳卒中専門の看護師、リハビリテーション担当がチーム内にいる等の項目を満たした施設とされています(Albers et al. Stroke 2005)。

 上記のような機能を満たす病院では脳卒中の死亡率が26%低下するとされています(Iihara. et al. PLoS One 2014)。

 チームの中心となる医師には、脳卒中専門医5名、脳神経外科専門医5名、神経内科専門医3名、脳血管内治療指導医1名、脳血管内治療専門医3名(重複あり)が常勤しており、発症直後の超急性期から専門的治療に当たっています。

脳梗塞に対する超急性期治療

 特に最近目覚ましく進歩した脳梗塞(脳の血管の閉塞)の治療は、発症から4.5時間以内に使用可能なrt-PA静注療法や、最新のステントリトリーバー(Solitaire, Trevo, Revive等)、血栓吸引カテーテル(Penumbra)などを用いた機械的血栓回収療法を1分でも早く開始し、1分でも早く血流を再開することがそのあとの回復につながります。
 当院では脳血管内治療専門医と脳神経外科医、神経内科医の少なくとも3人が365日24時間対応できる体制を整えており、1施設あたりでは北陸地方で最も多くの機械的血栓回収療法を行っていますが、さらに治療時間の短縮、よりよい治療成績を目指していきます。
 また治療開始までの時間をできるだけ早くするためには、病院に到着するまでの時間を1分でも早く行うことも重要です。救急隊や連携医からの信頼に基づいた迅速な搬送、紹介はもちろんのこと、脳卒中に対する地域の方々、脳卒中以外を専門とする職員の理解も重要と考え、啓発活動も積極的に行っています。

クモ膜下出血、脳出血などに対する外科的治療、血管内治療

 クモ膜下出血、脳出血などに対する外科的治療、血管内治療にも常に対応できるよう、頭部CT、頭部MR、脳血管造影などの検査が24時間行えるようにしており、検査から治療にスムーズに治療に移行できるようにしています。
 超急性期からのリハビリテーション、早期離床、早期退院や回復期リハビリテーションへの円滑な移行を目指し、多職種で対応しています。

脳卒中の予防

 脳卒中は予防が最も重要であり、地域の開業医の先生方と連携を強め、高血圧・糖尿病・不整脈などのコントロールを継続していただいています。
 また、外科的治療で予防することが可能な疾患(頚動脈狭窄症/閉塞症・もやもや病・未破裂脳動脈瘤・脳動静脈奇形)については水曜午後に脳卒中の専門外来を設けています。
 2018年11月から木曜午後に新たに脳血管内治療外来を設け、頚動脈や頭蓋内の血管狭窄に対するステント治療、脳動脈瘤に対するコイル塞栓治療・脳動静脈奇形や硬膜動静脈瘻についての相談を受け付けており、脳ドックや近くの医院などの検査結果で専門機関の受診を勧められた場合や、セカンドオピニオンなど広く受け入れています。

 引き続き地域の皆様の信頼を継続できるように、これからもスタッフ一丸となって脳卒中診療に当たっていきます。

診療実績

脳卒中入院患者
2015年 2016年 2017年
くも膜下出血 15 23 25
脳内出血 83 79 79
脳梗塞 284 206 214
合計 382 308 318
超急性期脳梗塞治療の実績
2015年 2016年 2017年
r-tPA静注療法 24 13 23
血管内再開通療法 22 20 28