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東日本大震災の対応について

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発生から7日目の3月17日(木)。日赤救護班3班の出動は、寒い雪の日でした。現地までの道中、吹雪に路面凍結とかなり厳しい状況でしたが、「被災者のもとに少しでも早く到着して活動を開始したい!」との思いを胸に、慎重かつ熱い思いで現地に向かいました。
「被災者の方々はもっと過酷な環境下にいる!」そう言い聞かせ、吹雪や寒さの中での3日間の活動を終えた、3班メンバーからの報告をお届けします。

救護班 第3班
3月17日(木) 17:35
日赤救護班第3班として下記の計7名が出動
(岩手県 陸前高田市内の巡回診療活動)
3月21日(日) 23:00
帰院
震災から1週間が過ぎましたが、現地ではライフラインの復旧も物資の供給も遅れていて、被災者の方々の疲労、不安も限界に達していました。私たちに出来ることはほんのわずかではありましたが、避難所を巡回し、できるだけ多くの方々の診療にあたりました。
一方、避難所の横では仮設住宅の建設が始まり、復興への第一歩を踏み出しました。今後、復興に向けてさらなる支援を続けていくつもりです。
(班長/医師 小豆澤勝幸)
被災地は津波による被害が大きく、ほとんど手つかずの状態でした。そんな中を市職員さんの案内の下、たくさんの避難所の巡回診療を行いました。避難所では、慢性疾患で薬がなくなり不安を抱える被災者の方々も多く、巡回診療を待っておられる状態でした。
また避難所の中には、ほとんど屋外と変わらない厳しい環境下のところもあり、受診の半数が感冒症状だったこともありました。水道の復旧もあまり進んでおらず、衛生状態が十分ではなことから、今後の感染症対策が必要になってくると感じました。
(主事 渡辺速美)
まず、テレビで見たままの光景が目に入ってきて、青空なのに内も外も空気が埃っぽいという印象を受けました。そんな環境の中、私たちは岩手・秋田・岐阜の赤十字救護班との協働でした。
巡回診療では山の中を救護セットを持って登りました。避難所は体育館ばかりではなく、壁がなく屋根しかない建物などもあり、その差の大きさに愕然としました。そしてその差によってもたらされる風邪や埃による感染症が、もっと増加していくのではと案じられました。でも被災者の方々は前向きな人が多く、救護班の我々に対しての感謝や激励の言葉、時にはパンまでも持たせようとしてくださいました。赤十字のマークが信頼されているのだと、さらなる責任を感じた瞬間でした。
(看護師長 成田和枝)
被災者の方々の中には、持病を抱え毎日服用していた薬を失った方や、体調を崩される方が本当に多くおられました。その方々のため、微力ながらも救護班の一員として活動ができたことはとても貴重な経験になったと思います。そしてこの経験をいろいろなことに活かしていこうと、薬剤師としての思いを新たにしました。
(薬剤師 新谷智則)
実は今回、救護班とは別に重要な役割がありました。それは、仙台赤十字病院院長からの“食糧支援SOS”です。
これに真っ先に応えたのが当院の野口院長です。入院患者さんとスタッフ用のおにぎり2000個をお届けしました。
“人間を救うのは、人間だ。Together for humanity”の思いを胸に人間の手で握り、人間が届けるおにぎりで「どうか、どうか、乗り切ってほしい!」皆の思いが伝わったと思います。