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眼科

眼は外見上最も重要な部分であり、外からの情報の80%は眼から得ております。
当科では、眼の健康を保てるよう、あらゆる眼科疾患の治療に対処します。
 主に眼科の外科治療を柱とし、手術件数は年間院内で約4000件と北陸でも最大の規模で行っています。白内障・緑内障・網膜硝子体疾患をはじめとし、近視矯正手術(ICLなど)・涙道疾患・未熟児網膜症治療・眼形成・小児眼科・角膜移植に至るまですべての眼科手術を多数手がけています。
 眼の手術はその技術の善し悪しが、術後視力としてはっきりと反映されます。最新の手術設備を整えて安全性の向上に努めておりますが、手術の際には、医師とよく相談のうえ納得して受けられることをお勧めします。
 診察室は全て個室です。眼科用と病院用の電子カルテの3つのモニターを使って、検査データ、写真、所見を医師とともに見ながら診療にあたることができ、コミュニケーションの向上に役立っています。
 当科では豊富な臨床データを元に積極的に論文・発表活動を行っております。
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 また、当科では臨床のやる気、熱意ある眼科医を募集しております。
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Eye Center(Day Surgery Center)

2015年4月に新設された先進中央棟に眼科手術に適した手術室&ケア施設(アイセンター)を作りました。手術室の隣にはベッド8台を設置し手術前の準備から手術後のケアまで行います。ほぼ毎日眼科手術を行っているため、執刀医&スタッフとも熟練し流れるようなチーム医療を行えます。手術カメラは3D対応であり、Head-Up Surgeryや3D録画も実施しています。
Eye Center(Day Surgery Center)

Centurion Vision System(超音波水晶体乳化吸引装置)

2015年発売の最も高性能な白内障手術システムCenturion Vision Systemを導入しました(県内での稼働は1台のみ)。手術中に変動する眼内圧をセンサーで感知し、自動的に吸引と還流を制御して眼内を安定させます。1.8㎜の超音波水晶体乳化吸引と眼内レンズ挿入が可能です。手術による乱視を無くし、感染の危険を減らし、目の負担を減らします。
Centurion Vision System(超音波水晶体乳化吸引装置)

CASIA SS-1000(前眼部OCT)

前眼部組織(角膜、前房、虹彩、水晶体)を3Dで形状解析する機器です。詳細な角膜形状解析により角膜診断、乱視矯正眼内レンズの判定に役立ちます。 角膜厚、 前房深度、隅角測定により緑内障診断にも活躍します。特に閉塞隅角緑内障の危険度の判断にはとても有効です。眼内レンズの微細な傾斜測定も行えます。眼内コンタクトレンズ(ICL)の検査にも必要となっています。
CASIA SS-1000(前眼部OCT)

ORT(視能訓練士)

眼科検査は多岐にわたり、高い技能を要するため、当科では単なる検査員ではなく8名の眼科専門の視能訓練士ORT(専門学校を卒業かつ国家試験合格資格)が行います。福井県内では約30名がこの資格を持っています。ロービジョン外来(網膜色素変性症や低視力者のための医療器具指導)などもORTが行います。
ORT(視能訓練士)

Spectlaris OCT+HRA2(レーザー光干渉断層計+レーザー網膜血管造影)

観察用レーザーによる網膜断層&網膜血管造影機器です。
Hidelberg社の最新最強の診断ツールです。固視微動をアイトラッキングで抑え、画像を100枚加算することにより病理組織のような精密な網膜断層画像を得ることができます。あらゆる網膜硝子体疾患の把握、術前後の変化を捉えることができ、網膜硝子体疾患の診断/治療に役立ちます。
緑内障にはRNFL(網膜繊維層の変化)、Asymmetry(網膜各層の変化)を用いて視野欠損が生じる前の診断を行います。角膜モジュールを用いて角膜、隅角、水晶体表面の診断にも役立ちます。HRA2を用いて通常の眼底カメラではとらえきれない詳細な眼底変化をとらえます。AF(自発蛍光)にて色素上皮変化もとらえることができます。
Spectlaris OCT+HRA2(レーザー光干渉断層計+レーザー網膜血管造影)

Optos 200TX(超広角眼底撮影装置)

観察用レーザーによる超広範囲眼底撮影装置です。通常の眼底カメラでは30~40°の範囲しか撮影することが出来ませんが、Optos200TXはわずか0.3秒の間に撮影装置が高速回転して200°の範囲の眼底を撮影します。眼底写真で言えば30~40枚分であり、眼底カメラでは捉えられない最周辺部の病変も捉えることが出来ます。黄斑疾患(網膜の中心部)はSpectlarisOCT+HRA2にて細部まで捉え、周辺網膜疾患(網膜剥離、増殖性糖尿病網膜症など)はOptos200TXにて精査し、網膜硝子体疾患を完全に把握することが出来ます。県内初導入です。
Optos 200TX(超広角眼底撮影装置)

Multifocal IOL(多焦点眼内レンズ=遠近両用眼内レンズ)

眼鏡やコンタクトレンズに遠近両用があるように、白内障手術時に用いる眼内レンズ(IOL)にも遠近両用タイプが使えるようになりました。2009年に厚生労働省の認可をへて当院でも使用開始しました。このIOLの利点は眼鏡がほとんど必要なくなることです。遠近/遠中タイプ、乱視矯正や高度近視対応のオーダーメイドタイプなど各種揃えております(オーダーメイドタイプの県内取り扱いは当施設のみです)。当院は県内で初めて多焦点IOLの先進医療認定医をとり、最も多くの手術経験を持っています。
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Multifocal IOL(多焦点眼内レンズ)

Toric IOL(乱視矯正眼内レンズ)

Toric IOL は乱視を減らすための眼内レンズです。より良好な裸眼視力が得られます。眼鏡では矯正困難な中等度までの乱視まで矯正することができます。 通常の眼内レンズと同様に保険適応になります。県内で Toric IOL を取り扱っているのは一部の施設のみです。
Toric IOL(乱視矯正眼内レンズ)

MIVS(極小切開硝子体手術)

網膜硝子体疾患の手術治療が硝子体手術です。20Gから、23G、25G、27Gと小ゲージ化が進み手術侵襲が格段に減少しました。現在25G、27Gにて治療しています。当院では2012発売された最も先進的な硝子体手術システムCONSTELLATION Vision Systemを用いています。難症例ではOphthalmic Endoscope(眼内視鏡)も併用します。 Ophthalmic Endoscopeは緑内障手術や涙道手術にも使用しています。
MIVS(極小切開硝子体手術)

Pattern Scanning Laser(パターン走査型眼内レーザー)

従来の網膜光凝固は網膜全層を凝固するため、強い疼痛を伴い、視力低下や視野狭窄が生じていました。県内で初めて導入した新しいレーザー装置 はshort pulse&Pattern Scanにより、標的とする細胞層に限局して短時間で照射することができます。疼痛は1/3に減少し、 エネルギー量は1/5に減り、 治療時間は1/4に短縮されます。糖尿病網膜症と始めとする様々な網膜疾患の治療に威力を発揮します。
Pattern Scanning Laser(パターン走査型眼内レーザー)

PDT(光線力学的療法)

加齢黄斑変性症のレーザー治療機器です。病変に集積する性質を持つ薬物を投与して特殊な非加熱レーザーを当てることにより、病変の停止を促す治療です。県内では2施設のみ治療できます。抗VEGF抗体(ルセンテイス、マクジェン、アバスチン、アイリーア)やステロイド剤(ケナコルト)による硝子体注射治療も併用して、総合的に加齢黄斑変性症の治療を行います。
PDT(光線力学的療法)

ICL(有水晶体眼内レンズ)

phakic IOLや眼内コンタクトレンズとも呼びます。LASIKの問題点を解決するべく登場した手術です。中度から高度近視を矯正できます。LASIKのように角膜を削らないので、術後のドライアイ・近視化・高次収差の増加が生じません。術後の見え方は非常に鮮明であり、万が一不満が生じても簡単に摘出して元に戻すこともできます。非常に薄い特殊なソフト眼内レンズを虹彩と水晶体の間に挿入します。県内で初めて認定医を所得しております。2016年の眼科の学術雑誌に当院の小堀が有水晶体眼内レンズに関して総論を記述しております(特集眼内レンズアップデート:Phakic IOL 臨床眼科70:40-46、2016)
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ICL(有水晶体眼内レンズ)

眼科に通院中の患者さまへ

当院においては、黄斑円孔網膜剥離という病気に対する新しい硝子体手術を行っていますが、その手術方法に対する臨床研究が現在我が国で進められており、当院も参加しています。黄斑円孔網膜剥離は稀な病気のため、全国レベルで多くの人を対象に調査をすることが必要との考えでこの研究が計画されました。
当院でもこの研究の対象となる患者さんがおられます。対象となる患者さんがこの研究で、利益を被ることも不利益も被ることはありませんが、研究に参加したくない場合は対象から外すことが可能です。また、あらためて研究についてご説明させていただくことも可能です。
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専門外来

○ 火曜日 14:00〜
  小児眼科、眼底造影検査、未熟児
○ 木曜日 14:00〜
  視神経症外来
○ 木曜日 8:30〜
 黄斑変性症

診療実績

平成27年手術件数
白内障手術 1836
緑内障手術 90
網膜硝子体手術 421
硝子体注射 658
斜視手術 13
角膜移植手術 0
翼状片 24
内反症手術 46
眼瞼下垂手術 30
涙道手術 7
腫瘍摘出 17
その他 69
外来における軽手術(レーザーなど) 674
合計 3885