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外科 / 内視鏡(腹腔鏡)手術

内視鏡(腹腔鏡)手術では,おなかに5ミリ~2センチくらいのちいさな穴を手術に応じて3個から5個開け、そこから内視鏡と細い手術器具をおなかの中に入れて手術をします。
おなかの中には二酸化炭素ガスを注入してふくらませます(気腹)。内視鏡は胃カメラのようなもので手術用に専用のものを使います。
外科医は、テレビモニターに映った患者様のおなかの中を見ながら手術を行います。

なぜ内視鏡(腹腔鏡)手術をするのでしょうか?

内視鏡(腹腔鏡)手術は通常手術より時間がかかり技術も必要とします。そんな面倒な手術をするのは、術後の患者さんの苦痛を少なくするためです(低侵襲)。
傷が小さいので、痛みは少なく術後の安静期間を短くし、早く食事も始まり早く退院もできます(早期離床)。
現在、当病院では外科、泌尿器科、婦人科で行っています。外科では、胆嚢摘出は標準術式として行っています。他に、大腸癌、早期胃癌、脾臓摘出などを行っています。

内視鏡(腹腔鏡)手術の問題は…

最大の問題は、それまでの手術法とは違う技術習得が必要なことです。
モニターに写る画面は平面的で、見えているものの遠近感を把握するのが困難です。手術者だけでなく、助手やカメラを操作する人も十分な技術が必要になります。操作をする道具は、おなかに開けられた穴から入れますから、動作範囲には一定の制限があります。そのような環境の中でも手術の根治性は開腹手術と同等でなければなりません(根治性の維持)。
内視鏡(腹腔鏡)手術の途中で内視鏡(腹腔鏡)手術を断念せざるを得ない場合があります。おなかの中の炎症や癒着がひどかったり、出血が多かったりした場合です。
このような場合は、安全のため従来の手術のようにおなかを開く手術に切り替えます。これを開腹移行と呼んでいます。
例えば当院での胆石の手術の場合には、開腹移行の確率は25人に1人ぐらいです。胃切除術では現在のところ開腹移行した症例はありません。
手術に関しては担当医に十分説明を受けてください。
術式による創の違い

福井赤十字病院 外科
    藤井秀則(内視鏡外科技術認定取得医 消化器・一般外科分野)

腹腔鏡手術は年々適応が拡大され全国的に手術症例が増えてきています。
最近では、王監督もこの方法での手術を受けたということで、関心も高まっています。
一般外科分野では、胆嚢摘出術は標準化され、大腸切除、胃切除、脾臓摘出、潰瘍穿孔、など行われるようになりました。
その一方で、手術手技の困難さから手術ミスなどもクローズアップされてきています。
そのため、手術ビデオで技術を認定するという、従来の認定医・専門医制度にはなかった斬新的な技術認定試験が開始されました。
私は第1回目の技術認定に合格いたしましが、これは個人の力だけではなく他の医師や、手術室看護師も含めたチームとしての能力が評価されたと考えています。