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放射線科/Vero4DRT

より優しく、より精度の高い放射線治療を皆様に。
高精度放射線治療装置Vero4DRTの導入。
当科は2015年6月より高精度放射線治療装置Vero4DRT(ベロ フォーディーアールティー)を導入いたしました。
Vero4DRTは体内で移動する病変を追いかけながら照射する「動体追尾照射」を得意としています。「動体追尾照射」とはどのような治療でしょうか?

肺癌を例に考えてみましょう。肺癌を放射線治療で完全に治療するためには肺癌の病変全体に放射線を照射しなければなりません。そのための方法の一つとして当科では従来から定位照射(ピンポイント照射)を実施してきました。しかし肺は呼吸で動きますから肺癌の病変も呼吸により移動します。従って、定位照射といえども、病変全体に確実に照射するためには、病変が呼吸で移動する範囲を全て照射するか、患者さんに息を止めてもらいながら照射する、あるいは、呼吸中の特定のタイミングでのみ照射する、といった工夫が必要でした。

しかしVero4DRTの「動体追尾照射」では、前後左右、時として、旋回移動をする病変にも追随し、病変のみを途切れることなく照射できます。このため、放射線を照射する範囲は従来の定位照射と比べると2/3から1/2程度にまで縮小可能で、患者さんの体により優しい放射線治療を実現しました。
一方、Vero4DRTは、病変や周囲の臓器の形状に正確に合わせて放射線を照射する、強度変調放射線治療(IMRT)も得意です。この治療が現在最も得意とする疾患は前立腺癌ですが、腹部の他の臓器や脳にも応用でき、病変にはより強く照射しつつ重要臓器は保護する放射線治療が可能です。

また、Vero4DRTは、上記のような特別な治療だけではなく、一般の放射線治療患者さんにも早く正確な放射線治療を行う機能を備えております。
三菱重工業株式会社が京都大学を始めとする機関と世界に先駆けて開発したVero4DRT。癌治療を必要とする全ての方にお勧めしたい高精度放射線治療装置です。