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腎臓・泌尿器科

手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入

当科では限局性前立腺癌に対する手術治療として2010年より腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始し、良好な経過を得てきました。この度、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し2016年2月より運用を開始しています。
  1. 手術支援ロボット「ダヴィンチXi」とは
    手術ロボットは戦地での兵士の治療を遠隔操作で行う目的で開発されました。術者は患者さんと同じ部屋でコンソールを操作し、カメラや鉗子を動かして手術を行います。手術は、ロボットが勝手にやってくれる訳ではなく、あくまでも術者が操作して行います。

    手術支援ロボット「ダヴィンチXi」

    コンソールを操作
  2. 手術支援ロボット「ダヴィンチXi」の利点
    1. 3Dモニターによる鮮明な立体視野
      フルハイビジョン3Dモニターによる鮮明な立体視野での手術が可能であり、安全で確実な処置が可能です。
    2. 多関節の鉗子
      多関節の鉗子により、人間の手や基本的に直線である腹腔鏡の鉗子では困難な複雑で繊細な動きを、狭い空間でブレることなく操作する事が可能です。
    3. 容易な操作性
      腹腔鏡の鉗子では、基本的に腹壁を支点とした上下左右の動き、出し入れ、鉗子の開閉、鉗子軸による回転操作しかできません。このため行える操作に制限があります。腹腔内で鉗子を思い通りに動かすには様々な工夫と多数の経験が必要となり、修得に時間がかかります。
      これに対しダヴィンチの鉗子は操作性も良く少し練習すれば、直感的に動かせます。さらに手ブレは補正され、立体的な視野で思い通りの操作が簡単に行えます。


      これらの利点により通常の開腹手術や腹腔鏡手術に比べてより質の高い手術が可能であり、広く受け入れられています。米国では前立腺全摘の9割以上はロボット手術で行われており標準治療となっています。
  3. 当院ダヴィンチチームの取り組み
    医師、看護師、臨床工学士でチームを組み、研修を受け、多数の施設で手術見学を行ってきました。ロボット手術特有の合併症や対処法に慣れることで、安全に手術を開始できました。

    当院ダヴィンチチーム(医師、看護師、臨床工学技士)
当院ではより良い医療の提供を目指してダヴィンチを導入しました。
2016年から前立腺癌に対するロボット支援前立腺全摘除術を開始し、良好な経過を得てきました。また、2017年からは腎癌に対するロボット支援腎部分切除術も開始予定です。多くの患者さんに質の高い治療を提供する事ができればと思います。