トップ > TOPICS
  • TOPICS

TOPICS

整形外科外来 玉田陽子
ダヴィンチXi(手術支援ロボット)稼働中
腎臓・泌尿器科部長
河野眞範


私たち骨粗鬆症マネージャーが予防と改善、骨折防止に取り組みます。

術者の直感と同じように鉗子の先端を操作できます

 当院では前立腺癌に対し2010年より腹腔鏡下前立腺全摘除術を開始しており、2016年2月からは最新機種ダヴィンチXiを導入しロボット支援手術を開始しました。現在までに24例(12月末時点)のロボット支援前立腺全摘除術を施行し、いずれも経過は良好です。また2016年4月から腎癌に対するロボット支援腎部分切除術も保険適応となりました。施設認定が必要となるため現在準備を進めています。
 ダヴィンチ手術と腹腔鏡手術は体腔内で鉗子操作を行い手術を進めますが、通常の腹腔鏡手術では腹壁においたポートを支点に鉗子を動かすため、術者が手を右に動かせば鉗子は体内で左に動きます。上下も逆になります。また前立腺のような骨盤深部での操作時には、手と支点となるポートまでの距離が短く、逆にポートから作用点である鉗子の先端までの距離は長くなります。この場合手を僅かに動かしただけで、鉗子の先端は大きく動くことになります。腹腔鏡手術では術者に高い技量が問われ、円滑な手術進行のためには腹腔鏡手術トレーニングボックスでの練習と実際の手術での経験蓄積が必要となります。一方、ダヴィンチ手術でも腹壁を支点とし鉗子を動かす点は一緒ですが、機械制御により術者の手を右に動かせば体内の鉗子は右に動き、上に動かせば同じように上に動きます。体腔内の浅いところでも深いところでも機械が補正し同じ感覚で動きます。これら操作は直感的に行え、腹腔鏡よりも簡単に習得できます。腹腔鏡に慣れていれば数例の経験でダヴィンチ手術を行うことができますが、逆にダヴィンチ手術のエキスパートであっても腹腔鏡の経験がなければ腹腔鏡手術を行うことはできません。
 これらの利点により通常の開腹手術や腹腔鏡手術に比べて質の高い手術が可能であり、習得が容易であるため米国では前立腺全摘のほとんどがロボットで行われています。本体および維持費が高価である事は難点ですが、前立腺全摘除術や腎部分切除術など高難度の手術においてロボット手術の利点は大きいと考えます。当院では、ダヴィンチの導入により、多くの患者さんに質の高い治療を提供することができればと思います。