消化器センター

概要

福井赤十字病院消化器センターは平成23年4月に消化器内科医および消化器外科医が隣り合わせのブースで外来診療を行うことで、内科・外科の境界を取り払い、互いに協力して迅速かつ合理的な診療を行うことを目的に開設されました。
腹痛や便通異常に代表される消化器症状に悩む患者さんは非常に多く、時には早急な手術治療が必要になるケースも少なくありません。当センターでは消化器症状を有する患者さんを内科と外科の両方の立場から同時にかつ適切に診療できる体制を整え、多種多様化する消化器疾患に対して最高の医療の提供を目標としています。
また、年1回開催される福井赤十字病院消化器カンファレンスでは内科・外科の両分野から県外講師を招聘してご講演を頂くとともに、当院両科での新規治療等の紹介などを通して消化器領域における最新情報を連携医の先生方に提供しています。

業務紹介

消化器カンファレンスの継続開催を通じて、連携医の先生方に消化器領域における最先端の情報提供を行うとともに、今後も消化器疾患を専門とする内科医と外科医が互いに協力し、質の高い消化器診療を展開して地域医療に貢献できるよう日々尽力致します。

その他

肝胆膵専門外来について

令和5年4月から消化器センター(本館2階7番ブース)内に肝胆膵専門外来を開設しました。

肝胆膵専門外来開設の背景

昨今、人生におけるがん罹患率(がんと診断される率)は男性が約3分の2,女性が約2分の1(がん情報サービス 2019年データ)であり、人口の半数以上ががんに罹患する時代となっています。

近年ではがん検診や治療法の進歩により治療成績が向上していますが、肝臓がん、胆道がん(胆管・胆のう)、膵がんでは依然として病気を克服しきれていないのが現状です。

肝胆膵領域のがんは、特に確立した検診方法がないため、早期発見が難しいとされているがんです。

進行がんで見つかることが多く、手術をしても再発を来たす、あるいはそもそも発見された時点ですでに高度進行がんとなって治療が難しいケースも少なくありません。

一方でこれらのがんでも早期に診断・治療することで良好な治療結果を得られます。

肝胆膵外来の目的

主に、下記に表記しました生活習慣や持病(がんの危険因子)を有する方々に対し次の目的に外来診療を行います。

・肝胆膵領域(肝臓、胆管、胆のう、膵臓)のがんの早期発見

・がんの治療成績の向上

生活習慣や持病(がんの危険因子)とは

あなたに当てはまるものはありませんか?
スクリーニング検査が推奨される生活習慣など

・喫煙習慣、肥満、常習飲酒(特にほぼ毎日飲酒している場合)

・血のつながった家族・親類が膵がん、胆道がん(胆のうがん、胆管がん)を罹患した方。

 ※2人以上いる場合は強く推奨されます。

リスク因子となる持病

・糖尿病

・慢性肝炎

・慢性膵炎

・検診で膵のう胞や胆のうポリープ、胆石を指摘されたことがある場合

 

上記に表記します生活習慣や持病をお持ちの方、あるいは不安や心配をお持ちで検査を希望する方は、地域のかかりつけ医の先生に1度ご相談いただき、必要に応じて地域医療連携課を通じて、受診予約をお取りください。もちろんかかりつけ医のおられない場合や不明な点がございましたら、当院消化器センターへお問い合わせください。

 

消化器センター肝胆膵専門外来

外来日 毎週月曜日 午前
場所 本館2階7番ブース 消化器センター
担当医師 消化器センター医師(交代制)
お問合わせ先 福井赤十字病院 消化器センター TEL0776-36-3630(代表)
費用

医療保険が適用になります。

紹介状をお持ちでない方は選定療養費をお支払いいただく場合があります。

 

受診の流れ