眼科

概要

主に眼科の外科治療を柱とし、手術件数は年間院内で約4000件と北陸でも最大の規模で行っています。白内障・緑内障・網膜硝子体疾患をはじめとし、近視矯正手術(ICLなど)・涙道疾患・眼形成・小児眼科・角膜移植に至るまですべての眼科手術を多数手がけています。
眼の手術はその技術の善し悪しが、術後視力としてはっきりと反映されます。最新の手術設備を整えて安全性の向上に努めておりますが、手術の際には、医師とよく相談のうえ納得して受けられることをお勧めします。
診察室は全て個室です。眼科用と病院用の電子カルテの3つのモニターを使って、検査データ、写真、所見を医師とともに見ながら診療にあたることができ、コミュニケーションの向上に役立っています。

医師紹介

代表部長(アイセンター長兼務)

小堀 朗 (こぼり あきら)

免許取得年
平成3年
資格
日本眼科学会専門医、身体障害者福祉法指定医、加齢性黄斑変性症の光線力学療法認定医、結核感染症サーベイランス定点医、近視矯正手術認定医、ICL手術認定医、福井大学臨床教授

医師

額田 和之 (ぬかだ かずゆき)

免許取得年
平成19年
資格
日本眼科学会専門医、加齢性黄斑変性症の光線力学療法認定医、近視矯正手術認定医、ICL手術認定医

医師

李 相沅 (い さんうぉん)

免許取得年
平成9年

医師

横田 開人 (よこた かいと)

免許取得年
平成28年

医師

吉村 昭人 (よしむら あきひと)

免許取得年
平成29年
清水 悠介(しみず ゆうすけ)

非常勤医師

清水 悠介 (しみず ゆうすけ)

免許取得年
平成19年
資格
日本眼科学会専門医

非常勤医師

佐々木 次壽 (ささき つぎひさ)

免許取得年
昭和62年
資格
眼科学会専門医
蒔田 潤(まきた じゅん)

非常勤医師

蒔田 潤 (まきた じゅん)

免許取得年
平成8年
資格
眼科学会専門医

連携医の先生方へ

眼は外見上最も重要な部分であり、外からの情報の80%は眼から得ております。当科では、眼の健康を保てるよう、あらゆる眼科疾患の治療に対処します。

その他

Eye Center(Day Surgery Center)

先進中央棟に眼科手術に適した手術室&ケア施設(アイセンター)を新設しました。手術室の隣にはベッド8台を設置し手術前の準備から手術後のケアまで行います。ほぼ毎日眼科手術を行っているため、執刀医&スタッフとも熟練し流れるようなチーム医療を行えます。手術カメラは3D対応であり、Head-Up Surgeryや3D録画も実施しています。

Centurion Vision System(超音波水晶体乳化吸引装置)

最も高性能な白内障手術システムCenturion Vision Systemを導入して県内最多の件数の手術を行っています。手術中に変動する眼内圧をセンサーで感知し、自動的に吸引と還流を制御して眼内を安定させます。1.8㎜の超音波水晶体乳化吸引と眼内レンズ挿入が可能です。手術による乱視を無くし、感染の危険を減らし、目の負担を減らします。

CASIA SS-1000(前眼部OCT)

前眼部組織(角膜、前房、虹彩、水晶体)を3Dで形状解析する機器です。詳細な角膜形状解析により角膜診断、乱視矯正眼内レンズの判定に役立ちます。 角膜厚、 前房深度、隅角測定により緑内障診断にも活躍します。特に閉塞隅角緑内障の危険度の判断にはとても有効です。眼内レンズの微細な傾斜測定も行えます。眼内コンタクトレンズ(ICL)の検査にも必要となっています。

ORT(視能訓練士)

眼科検査は多岐にわたり、高い技能を要するため、当科では単なる検査員ではなく8名の眼科専門の視能訓練士ORT(専門学校を卒業かつ国家試験合格資格)が行います。福井県内では約30名がこの資格を持っています。ロービジョン外来(網膜色素変性症や低視力者のための医療器具指導)などもORTが行います。

Spectlaris OCT+HRA2(レーザー光干渉断層計+レーザー網膜血管造影)

観察用レーザーによる網膜断層&網膜血管造影機器です。

固視微動をアイトラッキングで抑え、画像を100枚加算することにより病理組織のような精密な網膜断層画像を得ることができます。あらゆる網膜硝子体疾患の把握、術前後の変化を捉えることができ、網膜硝子体疾患の診断/治療に役立ちます。

HRA2を用いて通常の眼底カメラではとらえきれない詳細な眼底変化をとらえます。AF(自発蛍光)にて色素上皮変化もとらえることができます。

Spectlaris OCT2 angiography

Spectlaris OCTの最新型をもう一台導入しました。さらに高速化し、大量の網膜断層像の時間変化を処理することで血管造影を必要としない網脈絡膜血管撮影(angiography)が行えます。黄斑変性症の新生血管、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症の無血管野の状態を把握できます。

緑内障では視神経乳頭リム(BMO-MRW)、乳頭周囲網膜神経線維層(RNFL)、神経節細胞層(GCL)の状態把握ができます。それらを解析し、視野欠損が生じる前の緑内障(pre- perimetory glaucoma)が診断できます。

Optos 200TX(超広角眼底撮影装置)

観察用レーザーによる超広範囲眼底撮影装置です。通常の眼底カメラでは30~40°の範囲しか撮影することが出来ませんが、Optos200TXは200°の範囲の眼底を撮影します。特に網膜剥離や糖尿病網膜症の状態把握に威力を発揮します。県内初導入です。

Multifocal IOL(多焦点眼内レンズ=遠近両用眼内レンズ)

眼鏡やコンタクトレンズに遠近両用があるように、白内障手術時に用いる眼内レンズ(IOL)にも遠近両用タイプが使えるようになりました。遠中近の3焦点タイプ、遠中タイプ、乱視矯正や高度近視対応のオーダーメイドタイプなどがありますが、最近は3焦点タイプに集約されつつあります。

多焦点眼内レンズ(多焦点IOL)(白内障手術)

利点
  • 眼鏡がほとんど必要なくなることです。ただし、30cm以内の距離は眼鏡をかけた方が見やすいです(スマートホンなど)。
欠点
  • 色が薄くなって見える
  • 光の散乱が強くなる。特に夜間のライトが散乱して見えます。
手術適応
  • 20~70歳まで。20歳未満では近視の進行が停止していないことがある。70歳以上ではすでに視機能が衰えており、十分な視力が得られにくい。
  • 白内障以外に眼疾患がないこと。繊細なレンズのため、眼疾患があると十分な視力が得られにくい。

眼内レンズのスタンダードはあくまでも単焦点レンズです。理由は、白内障手術を受ける患者さんは高齢者が多く、他の眼疾患を併発していることがとても多いからです。一方、多焦点レンズの便利さも捨て難いところはあります。年齢、金額、眼疾患、多焦点の欠点など様々な条件を踏まえても、多焦点レンズを希望される場合は当眼科にご相談ください。

治療費について

国内認可多焦点IOLの場合は、通所の診察+検査+手術費は医療保険でまかなえます。差額のレンズ代金のみ自己負担となります(選定医療:追加的な医療サービス)。
差額のレンズ代:1枚につき139,414~200,464円(2焦点、3焦点、乱視矯正により異なる)

国内非認可多焦点IOL(強度近視や強度乱視)の場合は、手術費+差額のレンズ代金も全て自己負担となります。
手術料:片眼につき410,000円

MIVS(極小切開硝子体手術)

網膜硝子体疾患の手術治療が硝子体手術です。20Gから、23G、25G、27Gと小ゲージ化が進み手術侵襲が格段に減少しました。現在25G、27Gにて治療しています。当院では最も先進的な硝子体手術システムCONSTELLATION Vision Systemを用いて網膜硝子体手術を行っています。難症例ではOphthalmic Endoscope(眼内視鏡)も併用します。 Ophthalmic Endoscopeは緑内障手術や涙道手術にも使用しています。

Pattern Scanning Laser(パターン走査型眼内レーザー)

従来の網膜光凝固は網膜全層を凝固するため、強い疼痛を伴い、視力低下や視野狭窄が生じていました。県内で初めて導入した新しいレーザー装置 はshort pulse&Pattern Scanにより、標的とする細胞層に限局して短時間で照射することができます。疼痛は1/3に減少し、 エネルギー量は1/5に減り、 治療時間は1/4に短縮されます。糖尿病網膜症と始めとする様々な網膜疾患の治療に威力を発揮します。

PDT(光線力学的療法)

加齢黄斑変性症のレーザー治療機器です。病変に集積する性質を持つ薬物を投与して特殊な非加熱レーザーを当てることにより、病変の停止を促す治療です。県内では2施設のみ治療できます。抗VEGF抗体(ルセンテイス、マクジェン、アバスチン、アイリーア)やステロイド剤(ケナコルト)による硝子体注射治療も併用して、総合的に加齢黄斑変性症の治療を行います。

ICL(有水晶体眼内レンズ)

phakic IOLや眼内コンタクトレンズとも呼びます。LASIKの問題点を解決するべく登場した手術です。中度から高度近視を矯正できます。LASIKのように角膜を削らないので、術後のドライアイ・近視化・高次収差の増加が生じません。術後の見え方は非常に鮮明であり、万が一不満が生じても簡単に摘出して元に戻すこともできます。非常に薄い特殊なソフト眼内レンズを虹彩と水晶体の間に挿入します。2016年の眼科の学術雑誌に当院の小堀が有水晶体眼内レンズに関して総論を記述しております(特集眼内レンズアップデート:Phakic IOL 臨床眼科70:40-46、2016)。県内で唯一のICLインストラクターです。

有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)(近視矯正手術)

強度の近視(-6D以上)や角膜が薄いなどによってLASIKができない眼があります。そんな場合でも有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOLまたはICL)なら近視矯正することができます。ICLは2010年に厚生労働省により国内での使用が認可されました。

すでに世界では64カ国で20万眼以上の実績があります。2011年5月に県内で初めてICL手術を開始し認定医を所得しております。LASIK以上に術後視機能(見え方)が良いレンズで院内の医師もICL手術を受けています、 以下の条件に該当する方はICL不適応となります。 詳細は下記連絡先へご相談ください。

  • 20歳未満 → 近視の進行が止まっていない可能性があります。
  • 45歳以上 → 老眼の影響を受けて良好な視力が得られにくくなります。
  • 軽度近視 → 軽度にはLASIKが適しています。(当院のLASIKはH28年4月で終了)
  • 手術に影響するような状態/病気がある → 眼の疾患、妊娠・授乳中、精神疾患なども影響します。

手術までの流れ
  1. 眼科初診 (月~金 8:30~11:30)
    眼科の一般検査を行い、眼疾患の有無をチェックします。
    適応検査と手術日の予約をとります。
    担当医不在のこともありますので、下記に電話連絡していただくと確実です。
  2. コンタクトレンズの正確な黒目(角膜)の状態を検査するため、ソフトコンタクトは適応検査の1週間前より、ハードコンタクトは適応検査の3週間前よりはずしていただく必要があります。
  3. 近視矯正手術の適応検査
    • ICLの手術に眼が適応するかさらに詳しい検査(3,4時間程かかります)
    • 手術についての詳しい説明
    • 採血検査
    • サイプレジン(調節麻痺剤)を使用して検査も行います。
      そのため検査後36時間程見にくくなります。
  1. 術前診察
    • 術後の安静、点眼、注意事項の説明
  2. 手術当日(術後は2時間の安静のあと診察があります)

レンズ注文からレンズが届くまで2~4ヶ月ほどかかります。

手術後のご注意
  • 手術当日の運転は避けて下さい。
  • 眼を休ませる方がいいので早めに休むようにして下さい。仕事は1、2日休む方がよいでしょう。
  • 数日間は就寝時保護眼帯をします(寝ている間も眼をこすらないようにするため必要です)。
  • 手術翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後に定期検査が必要です。
治療費について

近視矯正手術(ICL)は眼鏡、コンタクトレンズ同様健康保険は使えません。費用は全額自己負担となります。

  • 手術料 片眼296,000円 両眼590,500円(手術・術後3ヶ月までの診察・検査料を含む)(税別)
  • 術前検査 8,100円(税別)

Micro-Invasive Glaucoma Surgery (極低侵襲緑内障手術)

2020年より発売の緑内障手術デバイス(iStent inject®W)を導入しました。直径0.36mmの極小ステントをシュレム氏管に2箇所留置して眼圧を下げます。早期緑内障が適応です。合併症が非常に少なく、白内障手術と併用して行います。緑内障の程度や病型によっては、線維柱帯切開術(眼内suture法)、線維柱帯切除術(Expressなど)、ロングチューブシャント手術(Ahmed/Baerveldt)、隅角癒着解離術、マイクロパルス毛様体凝固も行なっています。

 

 

 

 

 

 

 

連絡先
福井赤十字病院(0776-36-3630)眼科外来に14:00~16:30までにお願いします。(担当の視能訓練士まで)

外来担当医表

5番ブース
午前
8:30~
1診   小堀(紹介)   小堀(紹介)  
2診 額田(新患)   額田   額田
3診 吉村 吉村 李(新患)
5診 横田 吉村(新患) 横田 横田(新患) 吉村
午後
14:00~
(眼底造影検査) (未熟児)
(眼底造影検査)
(眼底造影検査) (EB視神経症)
(小児眼科)
 

備考

  • レーザー
    吉村Dr.:月曜日 午後予約制
    横田Dr.:火曜日
    李Dr.:水曜日 午後予約制
  • ロービジョン外来:午後予約制