病理診断科

概要

病理診断科では、患者さんの体より採取された病変の組織や細胞から顕微鏡用のガラス標本を作製し、できあがった標本を、専門の医師が顕微鏡で観察し、がんなどの病気の有無、病気の種類を判断(病理診断)しています。診断結果は主治医に報告され、その後の治療方針が決定されます。
患者さんと接する機会のほとんどない特殊な診療科ですが、がんを中心とする各種疾患の診療において重要な役割を担っています。

医師紹介

代表部長

大越 忠和 (おおこし ただかず)

免許取得年
 平成13年
資格
日本病理学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医、日本病理学会病理専門医研修指導医、日本臨床細胞学会教育研修指導医

連携医の先生方へ

通常のHematoxylin-Eosin (HE染色)に加え、必要に応じて免疫組織化学染色や特殊染色を行い、患者さんが最適な治療を受けられるよう、正確な診断報告に努めています。ご紹介の際、生検標本、手術標本などを診療情報として御提供頂きますと、デジタル画像として保存し、カンファレンス等に利用することができますので、是非とも病理標本(および診断報告書)の御提供をお願いしたいと思います。

その他

組織診断

診断目的、あるいは治療目的に採取された「組織(多数の細胞と細胞間を埋める線維などからなる塊のことで、胃や腸、肺などからつまみ採った小さなかけらや、メスで切り取った皮膚など)、あるいは臓器そのものを肉眼および顕微鏡で観察することにより、がんをはじめとする病気の有無、その性質や進行の程度などを調べます。対象となる領域は、消化器、呼吸器、泌尿生殖器、皮膚、血液など、ほぼ全身に及びます。

細胞診断

組織の一部である「細胞」のみを顕微鏡で観察することにより、異常の有無を調べます。対象となる領域により細胞の採取方法が異なり、痰や尿を用いる方法、ヘラで擦る方法、針で刺す方法などがあります。

術中迅速診断

手術中に採取された組織や細胞から極短時間で顕微鏡用標本を作製し、速やかに病理診断と報告を行います。所要時間は最短で15分程度です。この診断結果を基に、執刀医が手術の方式や切除する範囲を決定します。

病理解剖

入院中に不幸にして亡くなられた患者さんの御遺体を解剖させていただき、病気の広がり、治療効果、生前の診断の妥当性などを検証します。解剖はご遺族の希望と承諾に基づいて実施し、結果は主治医を通じて詳しくご説明いたします。解剖で得られた貴重な知見は、医療の進歩に大きく貢献します。