放射線診断科について
各種画像診断/IVRを担当します。
診断・IVR
- 単純X線写真、CT、MR、超音波検査(乳腺、血管以外)、血管造影(脳、心臓/血管、透析シャント以外)、核医学検査・PET、血管系・非血管IVRなどの検査、診断、治療を行っています。
- 他科のニーズに迅速に対応すべく、入院患者、CT、超音波、及び一部領域の外来MRを予約なしで実施しています。
- 画像診断管理加算2を取得し、その算定要件により
*CT、MR、核医学検査が画像診断専門医の指示の下で管理されています。
*CT、MR、核医学検査の8割以上が画像診断専門医により翌始業までに報告書が作成されています。 - IVRは当院診療科による判断と依頼によって行っています。
連携医の先生方へ
各画像検査は地域医療連携課を通して院外他施設からの依頼を承っています。安全な実施と適切な撮像・読影の為に以下の点をご協力、ご了承お願いします。
- 関連する臨床・画像検査の資料はデジタルデータ/アナログに関わらず可能な限り提供下さい。必要な資料は当院で取り込みの上で返却致します。
- 必要に応じ事前または事後に、画像を含めた他の検査を追加する場合があります。
- 必要に応じ読影の段階で、当科より資料の提供を依頼する場合があります。
- 臨床的に急を要する場合、また、臨床判断も含めて検査を依頼される場合は、当該領域の当院診療科を通じて依頼下さい。
特色
PET検査(体にやさしく、一度に全身の検査が可能)
PET検査とは
PET(ペット=陽電子放射断層撮影装置)検査は、体内に陽電子を放出する疑似ブドウ糖(フッ素-18 FDG)を投与し、体内の分布状態を断層像として画像化する検査です。がん細胞が正常細胞よりブドウ糖を多く取り込む性質を利用し、体内のフッ素‐18 FDGの分布の画像により1cm前後のがんを発見することが可能です。今、がんの発見に大きく貢献することが期待されています。
※但し、PETといえども数㎜の小さながんは発見できません。それ以上の大きさでもがんの種類や部位によってはPETで発見しにくい場合もあり、全てのがんに万能の検査ではありません。また検査薬は炎症などがん以外の病気にも集積しますので、異常があった場合がんかどうかの確定診断のために他の検査が必要になることがあります。
がんPET検査のしくみ
体の細胞はエネルギー源として「ブドウ糖」を必要としています。がんなどの悪性腫瘍は正常な細胞よりも増殖が盛んに行われるため、3~8倍のブドウ糖を必要とします。PET検査は、このようながん細胞の性質を利用して特定のがんを発見する診断法です。ブドウ糖とほぼ同じFDGという薬剤を投与し、PET/CT装置を用いて、FDGの全身分布とCT像を撮影します。
PET検査の特徴
PET検査のながれ
受付から帰宅までにかかる時間は3時間(健診の場合は2時間)程度です。入院の必要はありません。
注意
検査前5時間は絶食です。
処置
検査薬(FDG)を注射します。
待機
ゆったりと安静にして休憩。
検査
PET/CTカメラで撮影。
回復
撮影後、もう一度休憩。
終了
お疲れさまでした。
保険適応疾患
- てんかん
- 脳腫瘍
- 肺癌
- 乳癌
- 大腸癌
- 頭頚部癌
- 膵癌
- 悪性リンパ腫
- 移転性肝癌
- 原発不明癌
- 悪性黒色癌
- 食道癌
- 子宮癌
- 卵巣癌
FDG-PET検査を受けられる方へ
検査料金について
- 保険適応のある患者様は3割負担の方で、諸費用を含めて約27,000円前後です。
- 健康診断の場合のPET検査料金は80,000円(税別)です。
検査のキャンセルについて
- 都合が悪くなった場合のご連絡は検査前日の正午までに連絡をお願いします。それ以降はキャンセル料(薬品代実費相当分)が発生いたしますのでご注意ください。
医師紹介

【科長】 代表部長
木下 一之 (きのした かずゆき)
- 免許取得
- 平成7年
- 資格
- ・日本医学放射線学会放射線診断専門医
・日本医学放射線学会研修指導者

副部長
高橋 孝博 (たかはし たかひろ)
- 免許取得
- 平成6年

副部長
松井 謙 (まつい けん)
- 免許取得
- 平成19年
- 資格
- ・日本医学放射線学会放射線診断専門医
・日本医学放射線学会研修指導者
・日本核医学会PET核医学認定医

副部長
都司 和伸 (つじ かずのぶ)
- 免許取得
- 平成19年
- 資格
- ・日本医学放射線学会放射線診断専門医
・日本核医学学会専門医
・日本核医学会PET核医学認定医

医師
冨田 幸宏 (とみた ゆきひろ)
- 免許取得
- 平成31年

医師
箱田 小百合 (はこだ さゆり)
- 免許取得
- 令和2年

嘱託医師
左合 直 (さごう ただし)
- 免許取得
- 昭和57年
- 資格
- ・日本医学放射線学会放射線診断専門医
・日本医学放射線学会研修指導者
・福井大学臨床教授