産婦人科

産婦人科について

私たちは、婦人科の病気になった方が少しでも早く回復できるように、身体に優しい低侵襲手術に取り組んでいます。お腹の小さい創で行う腹腔鏡下手術では、卵巣腫瘍や子宮筋腫、骨盤臓器脱など治療します。また、子宮の中(内腔)に突出するタイプの筋腫やポリープは、お腹に創をつけずに子宮鏡下で切除することも可能です。

また、当院で出産をされる方には、安心して安全な分娩をしていただけるよう、産婦人科医・小児科医が協力してサポートを行います。

連携医の先生方へ

近年、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術を希望して当院を受診される方が増加しています。当院の腹腔鏡下手術では、侵襲を少なくするだけでなく、機能の温存にも注力しています。例えば、挙児希望のある子宮内膜症の患者さんに腹腔鏡下手術を行う際には、CO2レーザーを用いた内膜症病変除去を取り入れて、女性の卵巣機能が可能な限り温存されるよう配慮しています。また、ハイリスク妊娠に対しては、定期的に周産期カンファレンスを行い、産科/小児科の2つの視点から、ベストな医療を選択しています。

これからも、連携医の先生方と緊密な連携を行いながら、地域ぐるみでよりよい医療を目指したいと考えております。

主な疾患

  • 子宮頸がん
  • 子宮体がん 
  • 卵巣がん、卵管がん、腹膜がん 
  • 子宮頸部異形成
  • 子宮筋腫、子宮腺筋症
  • 卵巣腫瘍(良性)
  • 子宮内膜ポリープ
  • 骨盤臓器脱(子宮脱・膀胱瘤・直腸瘤)
  • 妊娠合併症(妊娠高血圧症候群など)

特色

婦人科診療について

産婦人科領域の悪性疾患には、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんなどがあります。私たちは、これらの治療についても積極的に取り組んでいます。最近は、卵巣癌の診断や子宮体癌の治療に腹腔鏡を用いることが多くなってきました。

また、良性疾患の手術は9割以上を腹腔鏡下で行っています。腹腔鏡・子宮鏡の技術認定医を中心に、年間でおよそ腹腔鏡下手術300例、子宮鏡下手術70例が行われます。

腹腔鏡下手術とは…?

日帰り手術も可能な子宮鏡下手術

産科診療について

高度な医療を患者さんに提供するのはもちろんですが、母児に優しい病院をめざして、極力ご本人の希望に沿った出産、育児のお手伝いをさせていただきます。ご希望があれば、陣痛・分娩・産後の回復をひとつの部屋(LDR室)で行うことができます。また、カンガルーケアー、母児同室制を取り入れた出産直後からの育児支援、母乳育児支援も行っています。定期的に開かれる母親教室では、妊婦の方々へのレクチャーだけではなく、普段の診療時間中に聞けなかった疑問や要望にお答えする時間を設け、医療者側と患者さんの間のより密接な意思疎通ができるように努めています。

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当院で分娩を予定し通院中の患者さんへ

当科では、自然の陣痛を待機する自然分娩を基本方針としています。しかし、分娩を早めることが母児にとって有益を考えられるときには、陣痛誘発を行うことがあります。例えば、予定日を過ぎてもなかなか分娩にならない場合や、破水後時間が経過した場合などです。このようなときには、誘発の必要性や方法について、担当医が十分な説明を行います。

また、母児の状態によっては帝王切開を行うことがあります。帝王切開は、あらかじめ手術日を決めて行う場合と、緊急に行う場合があります。予定日を決めた帝王切開は、子宮手術の既往や前置胎盤など、自然分娩が母児にとって危険と判断される場合に行われます。これに対し、妊娠や分娩経過中に、母児の状態が悪くなった場合には、緊急の帝王切開を行います。緊急の帝王切開でも、担当医が術前に十分な説明を行いますが、緊急性が極めて高い場合には、本人もしくは家族への口頭での説明と同意を持って手術に臨む場合があることをご理解ください。

 

助産師外来

助産師外来とは医師と連携しながら、助産師が妊婦健診や保健指導を行う外来です。待ち時間もなく、妊婦さんとゆっくりお話をしながら健診を受けることができます。

助産師ならではの出産や子育てについてのいろいろな話を妊婦さんと行い、安心して育児のスタートがきれるようにサポートしていきます。

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マザークラス(オンラインにて動画公開中)

自信を持ってお産に臨めるよう、産後スムーズに赤ちゃんを迎えることが出来るよう、また妊婦さん同士の仲間作りのためにも、受講をぜひお薦めします。

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医師紹介

【科長】 院長補佐兼地域周産期母子医療センター長(産婦人科代表部長兼務)

田嶋 公久 (たじま きみひさ)

免許取得
平成3年
専門分野
・腹腔鏡下手術
・子宮鏡下手術
資格
・日本産科婦人科学会産婦人科専門医、指導医
・日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
・日本産科婦人科内視鏡学会子宮鏡技術認定医
・日本内視鏡外科学会技術認定医
・福井県医師会母体保護法指定医師
・福井大学臨床教授
・臨床倫理認定士
写真はありません

部長

辻 隆博 (つじ たかひろ)

免許取得
平成5年
専門分野
・腹腔鏡下手術
・骨盤臓器脱
資格
・日本産科婦人科学会産婦人科専門医、指導医
・日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
・日本内視鏡外科学会技術認定医
・日本がん治療認定医機構がん治療認定医
・福井県医師会母体保護法指定医師
・日本医師会認定産業医

副部長

山本 真 (やまもと まこと)

免許取得
平成18年
専門分野
・腹腔鏡下手術
資格
・日本産科婦人科学会産婦人科専門医、指導医
・日本周産期・新生児医学会母体・胎児専門医

副部長

杉田 元気 (すぎた げんき)

免許取得
平成21年
資格
・日本産科婦人科学会産婦人科専門医
・福井県医師会母体保護法指定医師

副部長

江坂 有希恵 (えざか ゆきえ)

免許取得
平成22年
専門分野
・周産期医療
・腹腔鏡下手術
資格
・日本産科婦人科学会産婦人科専門医
・日本周産期・新生児医学会周産期専門医
・福井県医師会母体保護法指定医師

医師

加藤 正隆 (かとう まさたか)

免許取得
平成30年
専門分野
・産婦人科手術
資格
・日本産科婦人科学会産婦人科専門医

外来担当医表

11番ブース

6診

(初診・再診)

山本

(初診・再診)

杉田

(初診・再診)

田嶋(紹介)

江坂

(初診・再診)

7診 田嶋(再診)   田嶋(再診)

加藤

(初診・再診)

辻(再診)
8診

江坂

(初診・再診)

(初診・再診)

加藤

(初診・再診)

杉田

(初診・再診)

山本

(初診・再診)

5診   【助産師外来】     【助産師外来】

【助産師外来】火曜・金曜9:30~(完全予約制)