ダビンチXi

手術支援ロボット「ダビンチ」

福井赤十字病院では2016年2月に最新型の手術支援ロボット da Vinci Xi(ダビンチ)システムを前立腺がんに導入し、以後腎臓がん、膀胱がんにも適用範囲を拡大し、さらに2018年7月に福井県では初となる胃がん手術を施行、10月には福井県一例目の直腸がんに対するロボット支援下手術を行いました。

ダビンチ手術は開腹手術に比べて傷口が小さいため、出血量が少なく、合併症のリスクが低減します。手術後の回復も早く、入院期間も開腹手術に比べ1週間程短縮されるため、早期の社会復帰が可能となります。

手術支援ロボットが自分の意思で勝手に手術をするわけではありません。精密な内視鏡手術を行うことを支援するための最新鋭コンピューターシステムであり、自由に動くロボットアームを体内に挿入し、熟練した医師が遠隔操作して手術を行います。医師がコントローラーやペダルを用いて腹腔鏡(カメラ)や鉗子を操作し、柔軟で手ブレがなく、細かで正確な手術が可能になりました。

ダビンチ手術は、厳格な基準をパスした医師にしか執刀できません。

今後もスキルアップを図り、多くの患者さんに質の高い治療を提供することができればと思います。

手術支援ロボット da Vinci Xi

胃の中を縫合

3D映像を見ながらロボットアームを操作

3D映像を見ながらロボットアームを操作