お知らせ脳動脈瘤治療の最新機器パルスライダーを導入しました
くも膜下出血の原因となる未破裂脳動脈瘤は、近年では血管内治療（コイル塞栓術）で治療されることが増えています。しかしすべての動脈瘤が血管内治療で治療可能というわけではありません。脳血管の分岐部に生じる分岐部動脈瘤では瘤の入り口が大きいため、ステントを併用する必要がありますが、ステントを構成する金属による血栓症の懸念があります。血栓症の予防のために、長期に渡って抗血小板剤という血栓を生じにくくする薬剤の内服を継続する必要があります。
今回導入したパルスライダー（Pulse Rider）というデバイスは、従来使用されてきたステントに比べ金属量が非常に少ないため、抗血小板剤を服用する期間が短くて済むというメリットがあります。パルスライダー（Pulse Rider）を導入することにより、これまで血管内治療では治療困難だった動脈瘤をより安全に確実に治療できることが期待できます。脳神経センター（脳神経外科）ではこれまでより一層、未破裂脳動脈瘤の治療成績向上に取り組んでまいります。
パルスライダーの紹介
コイル塞栓治療とは
参考：ホームページ脳神経外科/各疾患について脳卒中から
脳卒中の中に動脈瘤が破裂したり血管が解離したりしてできるくも膜下出血があります。これらに対してもいつでも動脈瘤クリッピング（動脈瘤をチタン製のクリップで直接閉鎖して破裂を予防すること）やコイル塞栓（血管の中から動脈瘤に詰め物をして破裂を予防すること）のどちらも治療もできる体制をとっております。血管内治療は日々進歩しているため、当院ではそれぞれの患者さんに適した方法を選択し治療にあたっています。
