院長挨拶

院長 小松 和人

福井赤十字病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。令和7年(2025年)の年度始めにあたり病院職員を代表してご挨拶申しあげます。

 

令和7年(2025年)4月1日、創立100周年を迎えることができました。多くの方々のサポートがあってこそのことと厚くお礼を申し上げます。これを記念し、式典の開催、市民公開講座の実施、病院紹介を目的とした出版物の発刊、病院設備の改修などさまざまな記念事業を予定しております。

 

福井赤十字病院は大正14年(1925年)に日本赤十字社福井支部病院として開院、昭和18年(1943年)に福井赤十字病院と改称し、今日まで長年にわたり現在の地で地域に貢献してまいりました。開院当初全職員69名でスタートであったと記録されていますが、令和7年(2025年)4月現在では、1,100名を超える職員が在籍するまでに至りました。

 

本年度の病院の体制、目標についてご紹介をいたします。令和7年(2025年度)度は創立100周年です。令和6年(2024年)3月に策定された第8次福井県医療計画、および令和7年(2025年)に最初の着地点を迎える地域医療構想への対応も考え合わせ、当院は期間3年を見通した中期ビジョンを策定しました。

(1)未来への力を育む健全な経営基盤を築きます。

  • 計画最終年での経常収支黒字化を必達目標とし、未来への投資余力を確保します。
  • 高度な治療・検査を要する患者の診療に注力いたします。
  • DXを推進し効率的な業務実施を推進します。
  • 病床の再編・削減を通じて、より効率的な経営体制の構築を目指します。

(2)最前線で応える高度急性期医療を追求します。

  • 第8次医療計画に基づき、当院に求められる高度急性期機能を県内で先駆けて(最前線で)確たるものにいたします。
  • 高度急性期病院の最前線として、地域医療連携の強化、救急患者の積極的受け入れを引き続き推進します。
  • 高度急性期のトップランナー(最前線)になるべく医療機器、システム、内部運用をアップグレードします。
  • 新型コロナウイルス感染症に代表される新興感染症についても、これまでと同様、感染症指定医療機関としての機能を果たします。
  • 遺伝診療科を新設し、遺伝子(ゲノム)診療にも積極的に対応してまいります。
  • 総合診療部、救急診療部の体制強化を通じて、地域の医療機関や患者さんの利便性向上に貢献します。

(3)医療技術・知識のみならず、社会人としての素養やビジネススキルの向上を重視し、県民にとって重要な社会インフラを支える立場として相応しいビジネスパーソンを育成します。

  • スキルアップと自己実現を組織として支え、求職者から選ばれる職場となります。
  • DXを推進し、患者さんの利便性向上、診療効率の改善、経営指標の向上、そして職員勤務環境の改善を図ります。

(4)基幹病院として地域との協働と共生を図ります。

  • 住民の健康増進に寄与する活動の機会を一層増やすとともに、地域で実施されるイベント等への参画や自ら企画することにより、地域に欠かせない医療・健康支援拠点として、健康な街づくりに貢献します。
  • 各種広報媒体の発信力を強化し、県内における医療情報の発信元としての存在感を向上させます。
  • 院外処方については地域の薬局との連携を深め、健診センターや訪問看護ステーションの機能を充実させ、職場・在宅医療・介護との連携を強化してまいります。

最後になりますが、次なる100年を目指し職員一同協力して取り組んでまいります。県民の皆様の一層のご支援とご協力を賜わりますようお願い申し上げます。

 

 

令和7年(2025年)4月1日 

福井赤十字病院 院長 小松 和人