中央手術室ブログ
こんにちは。
手術室では、年間約6000件の手術を行っています。しかし、今年はコロナ禍においていろいろな状況が変化し、4月5月は手術制限をせざるを得ない状況となりました。現在は通常の手術件数で行われていますが、全身麻酔手術においては、患者さんに感染予防のため術前に新型コロナの検査を受けて頂いている状況です。
手術室では新型コロナの疑似症例もしくは陽性の患者さんの受け入れができるようマニュアルを整備し、緊急手術にも対応できるようシミュレーションを実施してきました。今後も、意識を高めて対応していきます。
今回のブログでは、コロナ禍で手術制限の時期に手術室スタッフが作成したマスクについて紹介します。きっかけは看護部からの不織布再利用によるマスク作りの提案です。不織布とは、手術に使用する機械の滅菌時に使用する布で、高密度・柔軟性・通気性が高くマスクにも適すると考えました。手術室看護師は、手術が少ない日に毎日交代で病棟応援に行く等勤務調整していましたが、空いた時間を利用してマスク作りを開始しました。マスクが手に入りにくかった4月5月に、入院されている患者さんや、救急に来院された患者さんに使用してもらえるよう配布しました。手術に来られる患者さんが、自分達が作ったマスクを付けて入室されたときには、少し感動も覚えました。今は院内でもマスクが入手できるようになり作成することはなくなりましたが、当時は少しでも患者さんに寄り添える活動が出来てよかったです。1日でも早く通常の生活が出来るよう、皆で祈りたいと思います。