手術室ブログ
こんにちは! 手術室です。
皆さんは手術室看護師というとどのようなイメージをおもちでしょうか?きっと、テレビドラマなどで見るような医師に手術機械を渡している姿が思い浮かぶと思います。
私たち手術室看護師には医師の介助以外にも大事な役割があります。それは、患者さんの安全を守る事です。今回は、手術中の体位固定における安全確保についてご紹介します。
手術は仰臥位(仰向けに寝た状態)だけでなく、腹臥位(腹ばいの状態)や開脚位(足を広げた状態)など、様々な体位で行います。手術室では患者さんの手術に合わせてベッドを選択しています。
整形外科や脳外科の脊椎の手術では、主に「脊椎1」と「脊椎2」の写真のようなベッドを使用します。脊椎の手術は、長時間手術のうえ、患者さんは腹ばいの状態で手術を受けます。そのため、胸や顔などの皮膚にトラブルが起きないように保護クリームを塗ったり、皮膚保護シートなどを貼付したりするなど、患者さんに安全に手術を受けてもらえるように工夫しています。
その他にも、皮膚トラブルだけでなく、神経の圧迫による「神経損傷」をおこさないよう、足や腕の位置に注意し、様々なクッション類を組み合わせて、保護をします。
手術を受けられる患者さんは、全身麻酔で眠っている状態であったり、腰椎麻酔で足の感覚が無かったりするため、手術中は痛いと訴えることができない場合があります。そのため、看護師が注意深く観察をして、皮膚損傷や神経損傷を予防することがとても重要です。
これからも安全に手術が行われるよう、患者さんの立場にたって取り組んでいきたいと考えています。