看護部ブログ

2-6病棟「新しい看護体制の導入」

2024年は,4月に新しい看護方式をモデル病棟として導入, 10月には電子カルテ更新もあり,ようやく軌道に乗り始めています.今回は新看護方式(福井日赤看護方式)についてご紹介したいと思います.

今までの看護体制と異なる点は,病棟を3つの区画に分けて,患者さんを病室ごとに受け持つようになることです(図参照).そうすることで受け持ち患者さんは従来より少なくなり,記録やカンファレンスも担当区画内で行えるようになりました.

認知症やせん妄の患者さんが増えています.部屋単位での受け持ちは,部屋の近くや部屋の中で患者さんを見守ることもでき,動線の効率性は改善されました.

 ひとりで動くことに不安を抱いたスタッフもいましたが,他のスタッフを探さなくても区画内に看護師がいるので,すぐに相談でき,一緒に観察ができる利点があります.患者さんのケアを廊下で検討する場面も多くなっている印象です.患者さんの求めることを素早く捉え,必要なことは何かを考えて実践ができているように思います.

では,この新しい看護体制の日々の様子を一部写真でご紹介します(写真).

新しい看護方式は,患者さんの安全性と看護業務の効率性,そして自律した看護師の育成も考えています。患者さんの近くに居る時間が多くなり、患者の変化や必要なケアに気付き、先取り看護をできるようにするというものです。先取り看護・近くで見守る看護ができることでナースコールが減り、ナースコールの対応に振り回される悪循環も減らせ、患者さんの安全も守れると期待しています。

新しい看護方式の良さを発揮できるように,課題を見つけては見直しを行いながら,病棟一丸となって、日々の看護ケアの充実に努めたいと思います。