看護部ブログ

認知症マフ使用の取り組み

2024年12月末から、1-8、2-7、3-3病棟で、「認知症マフ」を使った取り組みを初めました。マフというのは、毛糸で筒状に編んだ防寒具でイギリスなどで、感覚療法のひとつとして使われているものです。認知症の人の落ち着かない手を穏やかに暖かく保ち、触覚や視覚という感覚を用いたケアに活用されていることから「認知症マフ」として知られています。しきりに点滴を抜こうとする方、興奮して叫ぶ方、そわそわと落ち着かなかった方に使用していただき、笑顔が増え、穏やかに過ごされるようになっています。

当院では、院内ボランティアや、大野編み物を愛する会の方々が中心となって、「認知症マフ」を制作して下さっています。アクセサリーやニギニギボールにも様々な工夫があり、素敵なものをたくさん制作していただき、本当に感謝しています。辛い症状や慣れない入院環境の中、「認知症マフ」が、穏やかな療養生活の一助になるよう、取り組みを継続していきたいと考えています。