看護部ブログ

1ー4病棟ブログ

 こんにちは、小児科1‐4病棟です。

皆さん、「食物負荷試験」をご存知でしょうか?

当病棟では、食物アレルギーを持つ乳幼児期から学童期のお子さんに対して食物負荷試験の検査を入院して行います。方法は、アレルギーが疑われる食べ物を実際に少量ずつ食べて、アレルギー反応が出るかどうかを医師の管理のもとで確認します。

 この検査を通じて、安全に食べることができる量が分かり、安心して食べられるようになることへ繋がります。また、これは、特に成長期のお子さんにとって、栄養の偏りを防ぐ上でもとても大切なことです。

食物負荷試験当日は、アレルギーが疑われる食物を、専門医が決めた量を時間毎に食べていきます。アレルギー症状なく、安全に、決められた量を順調に食べてくれる様、状態をよく観察しつつ、機嫌をみながら、遊びを取り入れてと、看護師たちは必死です!今日も機嫌よく食べてくれるといいのですが…お母さんの協力も得て無事終了。

 検査中は発疹、かゆみ、咳、腹痛などのアレルギー症状が出ないかを、気を張って注意深く観察します。症状が出た場合は、すぐに中止し、医師と共に適切な処置を行います。翌日まで症状が出ないか観察します。退院後は負荷試験の結果をもとに自宅で安全に食べていき、その経過を外来で診ていきます。そして、定期的に状況確認し、状態に応じて次の負荷試験を検討します。重篤なアレルギーが出る可能性があると医師が判断したお子さんには、エピネフリン自己注射薬(エピペン)の指導を受けることができます。

 

 お子さんの食物アレルギーでお悩みの方は、健やかな成長のためにも、当院小児科専門医にぜひ相談されることをおすすめします。