看護部ブログ

2022-06-17透析センター ブログ

 当院の透析治療は1972年に開始しており、

50年の歴史があります。

透析センターでは、末期腎不全の患者さんに対して

透析治療を行い、現在35床あります。

月曜から土曜日まで、午前・午後の2部制で112名の

患者さんが通院されています。

17名の看護師が日々、患者さんの年齢、生活背景、

理解状況に合わせて関わり、透析看護の質向上

に取り組んでいます。

腎代替療法指導にも積極的に取り組み、医師と連携して看護師が患者さん、ご家族に

十分な時間をかけて面談し、療法選択支援を行っています。適応がある患者さんには生体腎移植も行っており、これまでに15名の患者さんが当院で生体腎移植手術を受けられています。そして、術後も腎移植外来で自己管理状況を把握するために看護師が面談し、継続して患者さんを支援しています。

さらに、透析治療の特色として、透析用シャント血管不全の血管内治療に力を入れています。透析患者さんは、人工透析を続けていく中で「透析シャントの狭窄・閉塞」という障害を

生じることがあり、その障害を改善するための治療を日帰り・一泊入院で行っています。               

透析センターの最大の強みはチーム力です。医師、看護師、看護助手、

臨床工学技士、医療事務の連携により、当院のスローガン「安全、安心な

医療」のもと、「安全・安心な透析医療」の提供にチーム一丸となって取り

組んでいます。今後とも透析センターをよろしくお願い致します。

 

2022-06-01緩和ケア病棟 PCUブログ

ある晴れた休日の午後、患者さんをお誘いし屋上庭園へ散歩に出掛けました。

抜けるような青い空の下、太陽の光は暖かく、肌には柔らかい風が触れ、八幡山からは鳥の声が聞こえ、辺りには桜の甘い香りが漂っていました。

患者さんは空を仰ぎ、大きく深呼吸した後、「生きてる」と仰いました。

そして、今の自分には病室が世界のすべてと感じること、その世界の終わりが見えないつらさを話されました。

 

入院によって家族や社会から離れ、孤独を感じる方は少なくありません。

コロナ禍が続く今、緩和ケア病棟においても面会が制限され、大切な人とのつながりをもつことが容易ではなくなりました。

日常は決してあたりまえに続くものではないことを思い知らされました。

そして非日常と感じていた日々も日常になりつつあります。

 

私たち医療者は、患者さんが接することのできる数少ない存在です。

日頃交わす言葉、触れる手のぬくもり、目に映る景色に心を配り、あの日屋上で感じた心地よい感覚を病室でも感じてもらえるようケアしたい、そして患者さんの生きる力を支えていきたいと心を新たにしました。

 

※屋上庭園の写真

  

  

2022-05-26幸せの花、すずらんがとどきました

5月25日

今年も病院にすずらんの花としおりが届きました。ANAグループからの寄贈で、今年で62回目となります。

すずらんの花ことばは「幸せの再来・純粋」などがあり、すずらんをもらった人は幸運が訪れるとも言われています。

入院中の患者さんに幸せが訪れますようにと願いを込めて、すずらん娘の二人が各部署にすずらんの花としおりを配りました。とても良い香りが広がりました。

2022-05-13ナイチンゲール生誕記念1分間スピーチ

5月12日は「白衣の天使」の由来と言われるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日

であり、「国際看護の日」です。当院ではこの日、看護師による1分間スピーチを行いました。

この行事は看護の日の記念事業の一環として1958年から始まり、今年で64回目を迎えます。

 各部署から参加した9名の看護師がそれぞれの体験を通して感じた看護に対する思いを伝えてくれました。

 ナイチンゲールは“看護を行う私たちは、人間とは何か、人はいかに生きるかをいつも問いただし、

研鑽を積んでいく必要がある。”という言葉を残しています。私たちも気持ちを新たにし、「やさしい看護」を提供するために努力していきます。

  

    

2022-05-10就職説明会

5月7日 

令和5年度に就職を考えている看護学生さんを対象に就職説明会を開催しました。 

看護部の概要や福利厚生、新人研修などについての説明とDVD上映を行いました。 

災害看護に関するDVD上映では、皆さん熱心に見入っていました。 

最後に先輩看護師との交流会を行いまいしたが、和気あいあいとした雰囲気の中、大変楽しそうに話していました。

なかなか聞けない事も先輩たちに気軽に質問できたみたいで、良かったです。 

第二弾は5月14日に予定しています。令和5年度に入職予定の方は是非ご参加ください。 

※県外の方はWEBでの説明会を予定しています。 

(写真は参加者の皆様の同意を得て掲載しております。)

 

  

2022-04-22「救護員としての赤十字看護師」任命式

4月20日(水) 

赤十字福井県支部において救護員としての赤十字看護師任命式が行われました。 

日本赤十字社では明治23年(1890年)に救護員としての看護師の養成を開始しました。 

以来、100年以上にわたり救護員としての看護師の養成を継続しています。 

 

今回任命されたのは、卒後4年目の看護師32名です。入職してから3年間の実務経験と、赤十字や災害看護についての学習を重ね救護員としての赤十字看護師になることができました。 

近年、地震や水害、コロナウィルス感染症の流行など様々な災害が起こっています。 

福井赤十字病院では、これからも院内外での救護活動を行っていきます。 

2022-04-12院内実践リーダー看護師 修了書授与式

4月8日(金)

院内実践リーダー看護師の修了証授与式があり、今回新たに4分野22名の院内実践リーダー

看護師が誕生しました。

 

院内実践リーダー看護師とは福井赤十字病院の院内における資格で、各部署においてリーダーシップを発揮できる専門分野に精通した看護師のことを言います。その目的は、看護の質の向上です。専門知識・技術を用いて患者さんによりよい看護を提供すると共に、スタッフ教育も行います。

 

仕事をしながらおおよそ半年程度かけて専門分野の研修を受け、認定された院内実践リーダー看護師のみなさんは、一人ひとり真鍋部長から表彰され、晴れやかな表情をしていました。

これからのみなさんの活躍を期待しています!

       

2022-04-11看護部ブログ

こんにちは!看護部です。

桜の花が美しいこの時期に、今年もフレッシュな43名の新人看護師が仲間入りしました。

また、看護部も真鍋部長、西向副部長が昇任し、新たな体制になりました。

新体制の下、看護職員643名みんなで力を合わせて、

「赤十字の基本理念である人道に基づき、一人ひとりを大切にし、

                      その人らしい生活ができるよう支援します。」

2022-03-25新型コロナ対応病棟便り 

A病棟は、新型コロナウイルス感染症に発症した患者さんを受け入れている病棟です。患者さんのお世話をするときは、防護具を着用し感染予防に務めながら看護を行っています。防護具を長時間着用することは、心身共に負担は大きいのですが、患者さんが安心・安全に回復出来るようにと精一杯看護をしています。 

今年度、QC活動で、「感染エリア内との物品の受け渡し回数を減らし、看護師の負担を軽減する」をテーマに取り組み、金賞と院長特別賞をいただくことができました。今後も、この賞を励みに看護師一同患者さんに寄り添う優しい看護を提供していきます 

 

2022-03-101-8病棟 ブログ

1-8病棟は主に消化器内科の患者さんが多く、検査や治療は主に内視鏡で行われています。患者さんやご家族は内視鏡検査や治療に対し、「いつ順番が来るのだろう?」、「辛くないかな?」と不安を抱きます。

そのような不安を少しでも軽減すると共に安全に内視鏡が行われるよう、今年度は病棟看護師と内視鏡室看護師、医師が協力してQC活動を行いました。

内視鏡予定を決めるためのルールを作り内視鏡室と病棟が連絡を密にとる事で、検査や治療の予定時間を、患者さんやご家族に伝える事ができるようになりました。

また、余裕を持った呼び出しを行う事で、時間通りに患者さんを内視鏡室にお連れすることができるようになりました。更に病棟では内視鏡検査・治療を担当するペアを決め連絡の窓口を一本化し、責任を持って内視鏡の看護を行っています。これからも消化器センターみんなで協力し、安全で安心できる内視鏡検査・治療を行っていきます。

2022-02-16幸せふくいの挑戦事例アワード2021 優秀賞受賞しました。(訪問看護ステーション)

福井県看護協会、”幸せふくいの挑戦事例アワード2021”において「訪問看護記録の電子化」が優秀賞に選ばれました。

①紙カルテが多くの人の手に触れ感染源になる可能性や、アルコール清拭などの対策ができないことから、新型コロナウイルスや他の感染症予防対策のため

②これまでの口頭での申し送りでは時間がかかり利用者情報が把握しにくいこと、スタッフが集合していないと申し送りが始められないことなどから、業務の効率化のため

③紙カルテは事業所内管理で災害時のフレキシブルな対応が困難な状況があったこと、電子化では災害時の状況でも全利用者の情報を現場で把握可能になることから、災害時や緊急時の情報共有のため

以上が紙運用していた記録を、完全電子化にしようと考えた主な理由です。

 効果としては、記録時間の短縮や記録内容がわかりやすくなり、他の看護師の記録からの学びがあります。また、スタッフがいなくても特記事項や申し送り内容がわかるため、申し送り時間の短縮につながりました。何より、緊急時でも常に利用者情報を確認できるため、自宅からでも的確な対応ができるようになったことが大きいです。

コロナ禍で事業継続を考えたときに、時差出勤や直行直帰等も必要な対応になるかもしれません。電子化に当たって、どうすればスタッフ皆がわかる記録になるかを検討してきました。その実践が評価されたことに大変うれしく、光栄に思っています。

今後も改善しながら、事業所としても成長していきたいと思います。

 

福井県看護協会長(前列中央)と訪問看護STスタッフ(前列左右)とともに

2022-02-14入退院支援センターブログ

入退院支援センターは、令和元年に開設し、三年が経過しました。

入退院支援センターでは、予定入院される患者さんの基本情報や生活環境、退院後の療養場所などをお伺いし、事務員、看護師、栄養士、薬剤師、ソーシャルワーカーの多職種で、患者さんの支援ができるよう、情報を共有しています。

また、以前は入院後に病棟看護師が行っていた看護データベース、総合評価入退院支援スクリーニングの聴取と入力を、入院前に行うようにしました。病棟看護師からは、入院前に得た患者さんの思いや、生活環境等の基礎情報を活用して、「介護保険情報や退院後の要望などが入院時に分かり、連携しやすくなった」という意見や、「患者さんの入院や治療、退院に関する不安な気持ちをじっくり聞け、受け止める時間が増えた」などの意見が聞かれました。患者さんからは、当センターでの関わりや支援に対し、「病気や手術に対する不安な気持ちを聞いてもらえてうれしかったです」「笑顔で対応してもらえて安心できました」「入院してからのことがあらかじめ聞けて不安が少なくなりました」などのご意見を頂きました。

 

 

 

このように、入退院支援センターでは、予定入院される患者さんが、安心して入院治療を受けられるよう、外来、病棟、地域と連携し、多職種で患者さんを支援しています。5人の看護師、栄養士、事務員は常駐していますので、入院のことに関してお困りのことがあれば、いつでも当センターにご連絡、またはお越しください。お待ちしております。 

2022-01-28手術室ブログ

こんにちは中央手術室です。

今回は先進中央棟デイサージャリー(日帰り手術)室の眼科手術について紹介したいと思います。デイサージャリー室では、主に眼科の外科治療を行い、白内障・緑内障・網膜硝子体疾患、近視矯正手術(ICLなど)、すべての眼科手術に対応しています。フロアにはベッド8台を設置し、手術前の準備から手術後のケアまで行います。ほぼ毎日眼科手術を行っているため、医師や看護師、視能訓練士が協力し連携しながらチーム医療を行っています。

今回は眼科日帰り手術を受ける患者さんの入室から退室までの流れを紹介したいと思います。

受付で手術同意書を確認し、血圧・脈拍・体温測定を行い、体調の確認をします。(写真①)

リストバンドを手につけます。

入室後義歯やシップ等は外し、青色の服を着てスリッパに履き替えます。(写真②)

身長・体重測定を行います。手術室看護師が2種類の点眼を行い点滴をします。DVDを見てもらい手術の流れや点眼方法について説明し、視聴後わからないことがないか確認します。(写真③)

車椅子か歩いて手術室内に入ります。(写真④)

手術台に座り、血圧計や心電図等をつけます。(写真⑤)

手術台が動き横になり、いよいよ手術が始まります。

手術が終了したら30分ベッドで休みます。(写真⑥)

最後に血圧や脈拍、体温測定等を行い、問題がなければ、点滴を抜いて、着替えて帰ります。

いかがでしたか?日帰り手術は、午前と午後にわけて行っています。 

もし何かわからないことがあればいつでもお気軽にお尋ね下さい。

これからも手術を受けられる患者さんに優しい看護を提供し、安全で安心できる手術を提供していきたいと思います。

写真①血圧測定画面            ②青い手術着に着替えて入室

 

写真③DVD視聴場面            写真④手術室への入室場面

 

写真⑤手術室での準備場面         ⑥手術後のベッド移動場面

 

担当看護師です

2022-01-052―7病棟 ブログ

こんにちは2-7です(^^)/

新年、あけましておめでとうございます。

寒くなり雪が降り転倒や事故が増え整形の患者さんが増えてきました。緊急入院や、寝たきりの患者さんや術後の離床援助が必要な患者さんも多く、毎日スタッフは病棟を一生懸命動き回っております(‘◇’)ゞ

では2-7病棟の日常風景をお届けします。毎週火曜・木曜日に整形総回診を行っています。医師、看護師、リハビリが集まり患者さんの創部のチェックや歩行状況、今後の方針など確認して情報共有しています。患者さんが回復し退院や転院が決まるように整形チームで頑張っております!(^^)!

  

また車椅子に座れる患者さんにはできるだけ座って食事をしてもらい、食後はリハビリを兼ねて塗り絵や間違い探しや計算問題をやってもらったりしています。皆さん一生懸命やってくれます。12月クリスマスの時期にはリース作りをしてこんな素敵な作品を作ってくれました!(^^)!この方はお部屋に飾ってくれていました。

 

さて話題は変わって皆さん!新幹線の工事が着々と進んでいるのを見てますか?

2-7病棟からもよく見えます。天気のいい日は眺めているだけで気持ちいいですね!患者さんや某先生もよく眺めてらっしゃいます(*^_^*)

師長さんが4月頃の風景をカメラに収めてくれていましたので、私もパチリと1枚。少しずつ出来上がってますね!季節もすっかり冬に!皆さん2022年も頑張りましょう!

 

2021-12-211-7病棟 ブログ

1-7病棟は内科の病棟で、糖尿病の治療や教育を受けるために入院される患者さんがいらっしゃいます。当院では定期的に糖尿病教室を開催し、5日間集中的に糖尿病について学習してもらっているのですが、コロナ禍のため、集団で学習する糖尿病教室はしばらく中止していました。糖尿病教室が中止の間は、病棟で看護師がパンフレットを使って説明したり、DVD学習してもらったりしていました。その後、コロナ感染者もようやく減少傾向となり、約1年半振りに11月から糖尿病教室が再開されました。教室では、医師・薬剤師・理学療法士・栄養士・看護師が、糖尿病の症状や合併症のこと、お薬のこと、運動のこと、食事のこと、生活の注意点などについて、それぞれの専門分野から説明し患者さんに学習してもらっています。糖尿病教室が再開され、担当のN医師とも「糖尿病教室という学習スケジュールに沿って集団で学んでもらうことは、患者さんも『学ぶぞ!』という姿勢になってもらいやすいですね。教室に行くことは、病室で学ぶより環境も変わっていいですね。」などと改めて感じた教室のメリットを話しています。

しかしながら、まだ糖尿病教室は完全に復活したわけではありません。今までは、最終日に患者さん自身が学習した知識を活かして自分で食事を選ぶバイキングの実践や、参加者全員で懇談会を行ったりしていましたが、それはまだ再開されていません。

一刻も早くコロナが終息し、安心して楽しく学べる糖尿病教室が開催できることを願いつつ、今の環境で出来るよりよい方法を考えながら、患者さんの生活改善に繋がる学習のサポートをしていきたいと思っています。

2021-12-20日本看護協会から医療従事者向け防護具(PPE)などを頂きました

この度、日本看護協会 新型コロナウイルス感染症対策事業 医療従事者向け防護具(PPE)等の物品配布に当選し、大変貴重な物資の支援を賜りました❕

変異株の出現により長期化しているコロナ禍の状況で、このようなご支援は私たち医療従事者の励みとなります。温かいご支援に感謝致します❣ 大切に使わせて頂きます。

 

2021-12-102の6病棟 医療安全月間の取り組み

当院看護部では11月は医療安全推進月間として各部署での医療安全活動を推進しています。今年度2-6病棟ではブリーフィング・デブリーフィングの定着を目標に掲げていることもあり、医療安全推進月間の活動は、ブリーフィング・デブリーフィングの機会を利用して取り組みました。ブリーフィングは業務開始前のミーティングで、デブリーフィングは業務終了後の振り返りです。

まず朝のブリーフィング後にチーム目標を発表します。「指差し呼称」「5R確認」「Wチェック」を徹底して行い一日行動します。1日の終わりに、デブリーフィングで「何がうまくいったのか、何がうまくいかなかったのか」「次はどうすれば、もっとうまくいくのだろうか」等の振り返りを行います。この活動で、当初は1か月予定だった薬カレンダーチェック表を継続して利用することが決定し、スタッフの医療安全に対する意識が高まっていることが感じられました。今後も一人一人の知識や技術をチームで共有する能力を高め、コミュニケーションを活発に行い日々安全なケアを提供していきます。

病棟から見える北陸新幹線の工事は着々と進んでいます。病棟にはクリスマスツリーが飾られる時期になり、また1年が過ぎようとしています。世界中がコロナ禍の大変な時期を過ごしていますが、北陸新幹線が開通するころには以前のように自由に往来のできる時代であることを祈ります。

                   

2021-11-261-6病棟 ブログ

1-6病棟は、腎泌尿器科、循環器科の混合病棟です。

両科共に専門性が高く、スタッフは知識と技術の向上に努めています。

今年は、研究テーマ2題に取り組んでいます。

腎泌尿器科領域においては、生体腎移植に関すること、

循環器科領域においては、心臓カテーテルに関することです。

大学の先生にアドバイスを頂いて話し合い、文献を読み込み、

質の高い看護に繋がる研究になるように切磋琢磨しています。

 

又、1-6病棟には若いスタッフも多く、仕事だけではなく、

プライベートでもその力を発揮しています。

院内のクラブに属するスポーツマンも多いですが、

何と‼1-6病棟にはホッケー選手が2人もいます。

2人とも可愛く優しいですが、とてもかっこいいです(写真参照)。

この運動神経の良さが患者さんの元に素早く駆け寄る秘訣なのだと思います。

フットワーク軽く、タイムリーな看護ケアを提供できるスタッフに刺激を受ける

Tなのでした。

2021-11-172-5病棟 ブログ

「オーラル・フレイル」という言葉を最近よく目にするようになりました。フレイルとは「加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態」を示しており、いわゆる「虚弱」という意味です。オーラル・フレイルとは、食物がうまくかめない、飲み込めない、誤嚥をするといった現象を総称して「オーラル・フレイル」と言います。口腔内が清潔に保てないと、むし歯になり歯牙欠損をおこし、さらには歯周病などが起こりやすくなります。さらに、咀嚼にも問題が生じ、食事が出来ないと、低栄養に陥ることとなります。また、高齢により嚥下機能が低下してくると、飲食のたびにむせて、最終的には誤嚥性肺炎を起こす可能性もあります。超高齢社会では、四肢の筋力を低下させず、寝たきりにならないことも大切ですが、ものがちゃんとかめる、よくかんでかむ筋肉(咬筋)を鍛える、誤嚥をせず食塊をちゃんと食道に送っていく機能を鍛える、こうしたことがオーラル・フレイルには非常に重要です。それがすなわち身体的フレイル予防にもつながります。
 病院内においては、化学療法を受ける患者さんは、抗がん剤使用による副反応として、口腔粘膜の発赤、痛みや違和感、食事がしみるなどの症状のほかに、口腔内の乾燥感や味覚の変化などの症状も出現します。また、耳鼻科領域における放射線療法でも同じように口腔粘膜の炎症が起きます。この口腔粘膜炎のために、口腔ケアが十分に行われないこともあり、2-5病棟では、高齢者のみならず、多くの化学療法患者さんや放射線療法患者さんにも、注意して口腔内を観察するようにしています。

入院患者さんに正しい口腔ケアの実践を行うことで、口腔内の清潔の保持や感染症などの合併症予防、さらに、栄養状態が保持されます。その結果として、患者さんのADL低下防止や早期退院に繋がると考えています。今後も患者さんのADLにも繋がる重要な看護として、患者さんやそのご家族の方に対して「口腔ケア」の重要性について働きかけていきたいと考えています。

 

2021-11-15キャリア開発ラダー授与式

11月4日 キャリア開発ラダー認定者の授与式がありました。

キャリア開発ラダーは、赤十字施設の看護職が段階的に看護実践能力を向上させ、

それを組織が承認していく継続教育のシステムです。

今回は、管理ラダー1名、実践者ラダー28名の計29名が認定を受けました。

おめでとうございます。今後も看護専門職として自己研鑽して下さい。